かなりの重症のUSBメモリーからのファイルの復元を試みたが，多くのソフトを使ってみて，こういう復元ソフトの特性が少し分かった気がする．最近，AIの勉強とかをしているので，学習によるファイルタイプの推定とか行っているかと思っていたが，基本的に，そういった込み入ったことはしていない．バイナリーでのワイルドカード検索に近いことをしているソフトが多いように感じた．つまりMS-Officeの場合は，XMLヘッダーが無事なら高速にヒットする．たとえファイルの中身がボロボロでもファイルとしてサルベージされる．幾つかのソフトで，全く回復しようがない形で幾つかのファイルがサルベージ出来たが，ファイルタイプの推定は中身とはあまり関係なく行っているからだと納得できた．
ファイルのヘッダーによる検索を行わないtestdiskでは，全くファイルがヒットしない場合でも，PDFとかOfficeファイルは，ヘッダーが無事なものはサルベージされたが，当然壊れていて読み込めない．
この様に，かなり安直な方法で修復をかけてファイルを回復しているので，全ての場合で上手くいくわけがない．
ただ，未だにFATやNTFSの様な時代遅れのファイルシステムを使うのは勘弁して欲しい．
ソフトとして１万円台だとこの程度の実装しか出来ないんでしょう・・
これ以上の高機能化は技術的には可能だと思いますが，価格は10万円を超えるでしょうね・・
結局は，バックアップが全てだと痛感しました！