フリーズする現象

Windows マシンを使っていると、フリーズすることってありますよね。” 画面が固まって操作できなくなってしまう現象” です。Windows 95/98/Me/2000/XP まではフリーズする現象はよく発生しましたが、Vista/7/8 になるにつれて、ソフトウェア面(OS…)での性能向上だけでなく、ハードウェア面(CPU、メモリ、HDD…)での性能が向上し、フリーズする現象も徐々に少なくなってきています。

ただ、パソコンを使っている限り、フリーズとは無縁とは言い切れません。ここではパソコンが急激に重くなったり、フリーズしてしまったりした場合の対処方法を紹介します。

1.しばらく待つ
2.タスクマネージャーで不要アプリケーション/プロセスの停止
3.エクスプローラーの再起動
4.キー操作でシャットダウン、再起動
5.直接電源を切る

 

パソコンがフリーズした場合の対処法

<1> しばらく待ってみる


あ、フリーズした…と思った場合、内部でプログラムが動作している影響で、一時的に画面が固まり、マウスキーボード操作が効かなくなっている可能性があります。しばらく待ってプログラムの処理が終わると、フリーズが解除されて操作できるようになる場合があります。待つ時間は数秒~数十分と、状況によって変わり、待ったからと言って確実にフリーズが解除されるわけではありません。

■ しばらく待つかどうかを判断するポイント

ハードディスクへのアクセスランプが点滅、あるいはほぼ点灯状態であるかどうかが一つのポイントです。ハードディスクへのアクセスランプが点いているということは、ハードディスクへの書き込みが発生しており、「スワップが発生するほどメモリを使っている状態」=「パソコンが大忙しの状態」である可能性があります。ハードディスクへのアクセスランプが点いている場合は、しばらく操作をやめて様子を見てみましょう。
逆に、ハードディスクへのアクセスランプが点いていないにもかかわらずフリーズ状態となっている場合は、しばらく待っても状況が改善されない可能性が高いです。

<ノートパソコンのアクセスランプ例1>
ノートパソコンのアクセスランプ例1

<ノートパソコンのアクセスランプ例2>
ノートパソコンのアクセスランプ例2

 

<2> タスクマネージャーで不要アプリケーション/プロセスの停止


しばらく待ってみたものの、状況が改善されない場合は、特定のプログラムが誤動作を起こす等の何かしらのトラブルを起こしている可能性があります。そういう場合は、タスクマネージャーを起動して、アプリケーションまたはプロセスを停止することで解決する場合があります。

Ctrl + Shift + Esc キーをすべて押し、タスクマネージャーを起動します。起動しているアプリケーションを選択し、「タスクの終了」ボタンをクリックして、起動しているアプリケーションをすべて終了してみましょう。状況が改善されるかもしれません。

<タスクマネージャー - アプリケーション>
タスクマネージャー - アプリケーション
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これで解決されない場合はプロセスを停止することで解決する場合もあります。

タスクマネージャーの「プロセス」タブをクリックし、メモリの大きいプロセスや CPU の数値の大きいプロセスを停止してみる方法もあります。
ただし、この方法はプロセスに関する知識がある程度必要な危険な方法です。誤ってシステムのプロセスを停止してしまうと、Windowsそのものが動かなくなってしまう場合があるので、よくわからない場合はプロセスを停止する方法はやめておきましょう

<タスクマネージャー - プロセス>
タスクマネージャー - プロセス
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<3> エクスプローラーの再起動


ハードディスクへのアクセスランプが点灯していない場合で、マウスは動くのにウインドウが動かせない、スタートボタンやアイコンが反応しないといった場合、エクスプローラーが死んでいる(異常動作している)場合があります。
エクスプローラーとは、Windows のタスクバー、ウィンドウ等、見た目のグラフィカルな部分をつかさどるプロセス(アプリケーション)のこと。
Windows Vista/7/8 では、エクスプローラーに異常が発生した場合に、自動的にエクスプローラーが再起動することもあるようですが、再起動しないケースもあります。Windows XP に至ってはそういう自動でエクスプローラーが再起動する機能はありません。

エクスプローラーを再起動するには、Ctrl + Shift + Esc キーでタスクマネージャーを起動し、「プロセス」タブをクリック。explorer.exe を選択して「プロセスの終了」ボタンをクリックします。すると、画面上のタスクバーやウィンドウはすべて非表示になります。
メニューバーの「ファイル」⇒「新しいタスクの実行」をクリックし、「explorer.exe」と入力して「OK」ボタンをクリックすると、エクスプローラーが起動し、タスクバーやウィンドウが再表示され、フリーズが解決する場合があります。

<新しいタスクの実行>
新しいタスクの実行
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<4> キー操作でシャットダウン、再起動


Ctrl + Alt + [Delte] キーをすべて押すると、ブルー背景の Windows のセキュリティ画面が表示されます。
画面右下の電源ボタンをクリックすると、スリープ/シャットダウン/再起動できます。


<5> 直接電源を切る


しばらく待ってもダメ、マウスもキー操作も効かないのでタスクマネージャを起動したり、シャットダウンもできない…そういう場合はもう直接電源を切るしかありません。
物理的に電源ボタンを長押しして電源を切っても、次回以降の起動でパソコンの挙動がおかしくならず、問題ない場合が多いです。
しかし、作業中のファイルのデータは保存できずに失われてしまいますし、100%安全なわけではないので、どうしようもない場合に使う最終手段にしたい方法です。