リバースエンジニア向けの多機能バイナリエディター
ImHex
- 海外
- 日本語○
- 寄付歓迎
- 対応OS:
- Windows 7 以降, macOS 11 以降, Linux (Ubuntu, Fedora, RHEL/AlmaLinux, Arch Linux)
- バージョン:
- 1.30.1(2023/06/25)
- 価格:
- 無料
オープンソースで開発されているバイナリエディターです。
- バイトデータのコピー、編集、貼り付けなどのデータ編集
- 選択データを様々なタイプのデータ表示(リトルエンディアン/ビッグエンディアン)を行うデータインスペクタ
- キーワードや正規表現、16進数の検索
- ブックマークした位置へ素早くアクセスするブックマーク、好みのテーマへ変更できるテーマ
その他、様々な便利な機能を搭載している魅力的なソフトです。
- 提供元:
- WerWolv
ImHex の使い方
ダウンロード
- 提供元サイトへアクセスし、ページをスクロールして「Download for Windows」ボタンの上にマウスカーソルを乗せて表示される「MSI Installer」リンクをクリックしてダウンロードします。
※ USB メモリー等で持ち運べるポータブル版を利用する場合は、「Download for Windows」ボタンの上にマウスカーソルを乗せて表示される「Portable」リンクをクリックしてダウンロードします。
※ Mac 版、Linux 版をダウンロードする場合はそれぞれのボタンをクリックしてダウンロードします。 - ダウンロードしたセットアップファイル(imhex-1.30.1-Windows-x86_64.msi)からインストールします。
ImHex - インストール
使い方
初期設定
スタートメニューから「ImHex」⇒「ImHex」とクリックして起動します。初めに「Question」ウィンドウが表示されます。
ImHex のサーバーとの通信を許可しますか?
これにより、自動更新チェックや、以下に示すような非常に限定された使用統計のアップロードが可能になります。
また、クラッシュログの提出のみを選択することもできます。
すべての情報は私たちのサーバーで処理され、第三者に提供されることはありません。
これらの選択は設定でいつでも変更することができます。

初期設定 - 本ソフトのサーバーへのデータ通信について許可/拒否
使用統計情報のアップロードや、自動更新チェックなどを行いたい場合は「Allow(許可)」ボタンをクリックします。
※ クラッシュログの提出のみを行う場合は「Just crash logs(クラッシュログのみ)」ボタン、許可しない場合は「Deny(拒否)」ボタンをクリックします。
※ 「Data that will be shared(共有されるデータ)」をクリックすると、共有されるデータ内容が表示されます。
※ 「Data that will be shared(共有されるデータ)」をクリックすると、共有されるデータ内容が表示されます。
- Random ID … ランダム ID
- ImHex Version … ImHex バージョン
- Operating System … オペレーティングシステム
続けて「Tip of the Day(今日のヒント)」ウィンドウが表示されます。
今後ヒントが不要な場合は「Don't show again(二度と表示しない)」にチェックを入れて「Close」ボタンをクリックします。

ツールチップ表示
日本語化手順
- メニューバーから「Extras」⇒「Settings」とクリックします。
「Extras」⇒「Settings」
- 「Settings」ウィンドウが表示されるので、画面上部の「Interface」タブをクリックします。
- 「Interface」タブ画面が表示されたら「English (United States)」プルダウンをクリックして「Japanese (Japan)」をクリックすると日本語化されます。
フォントを変更する
- 「設定」ウィンドウ画面上部の「フォント」タブをクリックします。
- 「フォント」タブ画面が表示されたらフォルダーアイコンをクリックしてフォントファイル(TTF/OTF)を選択するか、パスを直接入力します。
※ Windows 11 の場合、本ソフト経由ではフォントファイルの Fonts フォルダー「C:\Windows\Fonts」内容が表示されないようです。エクスプローラーで Fonts フォルダーを開き、プロパティ画面(セキュリティタブなど)からパスをコピーして直接貼り付けて設定できます。 - フォントサイズなどをスライダーを動かして調整します。
※ フォントサイズを 16 くらいにしておくとちょうどよいかもしれません。後からでも「フォント」タブ画面から調整可能です。 - 画面右上の「×」をクリックすると「変更を反映させるには、ImHex の再起動が必要です。今すぐ再起動しますか?」ウィンドウが表示されるので「はい」ボタンをクリックします。
※ 本ソフトが終了して再起動しない場合は、スタートメニューから本ソフトを起動します。フォントの変更を反映するには本ソフトの再起動が必要
- 本ソフトが起動するとフォントが変更されていることを確認できます。
基本的な機能
本ソフトに開きたいファイルをドラッグ&ドロップするか、メニューバーから「ファイル」⇒「ファイルを開く」とクリックしてファイルを選択してファイルを開きます。デフォルトで表示されるウィンドウは次の通り。
※ 表示するウィンドウについてはメニューバー「表示」から表示/非表示の切り替えが可能です。
- Hex エディタ
バイナリデータの表示、編集、分析を行います。
- バイトをダブルクリックすると編集モードに入り、編集可能です。
※ 編集されたバイトは赤色文字になります。
※ Ctrl + C キー、Ctrl + V キーなどのコピペに対応しています。 - 右クリックメニュー「~としてコピー」から、選択したバイトのフォーマットされた表現(ASCII String、C 配列、C++配列、Java 配列、C#配列、Python 配列、JavaScript 配列、Go 配列、Swift 配列…など)をクリップボードにコピーできます。
- ドラッグで範囲を選択して右クリックメニューから「Open selection view」とクリックすると、現在選択されているバイトが新しいタブに分割表示されます。
※ 新しいタブに表示されたバイトを編集すると、元のタブのバイトにも反映されます。
- バイトをダブルクリックすると編集モードに入り、編集可能です。
- データインスペクタ
バイトを様々なエンコーディング(リトル・エンディアンとビッグ・エンディアン))へ迅速にデコードして表示します。 - パターンデータ
パターンエディタ に記述されたソースコードによって生成されたすべてのパターンを、パターンデータで視覚化します。 - パターンエディタ
パターン言語のソースコードを記述して実行します。
※ パターン言語は、本ソフト用に開発された C++ と Rust からインスピレーションを得たカスタム・スクリプト言語です。
※ パターン言語について詳しくは ImHex ドキュメント - Pattern Editor をご参照ください。 - データプロセッサ
ノードベースのビジュアルデータプリプロセッサ。
※ データプロセッサについて詳しくは ImHex ドキュメント - Data Processor をご参照ください。 - ブックマーク
Hex エディタ のバイトの右クリックメニュー「ブックマークを作成」からブックマークを作成し、すばやくアクセスできるようにします。 - 検索
データ全体または選択範囲や領域を検索して、特定の制約に一致するバイトシーケンスを見つけることができます。
※ 検索について詳しくは ImHex ドキュメント - Find をご参照ください。 - ハッシュ
複数の異なるハッシュアルゴリズムをすべて独自のカスタム設定でインスタンス化し、それらを使用して選択したバイト領域を自動的にハッシュすることができます。
Hex エディタ
「Hex エディタ」画面左下の各アイコンから表示方法を変更できます。-
16進数を大文字表記

16進数の大文字表記/小文字表記の切り替え

ゼロをグレーアウト/解除の切り替え

ASCII の表示/非表示を切り替え
「Hex エディタ」画面右下の「データ表示方式」プルダウンから表示方法を変更できます。
- 16進数( 8 bits)
- 16進数(16 bits)
- 16進数(32 bits)
- 16進数(64 bits)
- 符号なし整数型( 8 bits)
- 符号なし整数型(16 bits)
- 符号なし整数型(32 bits)
- 符号なし整数型(64 bits)
- 浮動小数点(16 bits)
- 浮動小数点(32 bits)
- 浮動小数点(64 bits)
- RGBA8
- HexII
- Binary
検索
画面右に表示している「検索」からデータ全体 / 選択範囲 / 領域 の検索が可能です。各タブをクリックして検索が可能です。
- Strings … 文字数、大文字、小文字、数字、アンダースコア、記号、半角スペースなど
- ASCII … 文字列検索
- 正規表現
- 16進数
- 数値
機能一覧
本ソフトでは下記の機能が提供されています。- 特徴的な 16 進ビュー
- バイトパッチング
- パッチ管理
- バイトを機能としてコピー
・バイト
・16 進文字列
・C、C++、C#、Rust、Python、Java、JavaScript 配列
・アスキーアートの 16 進ビュー
・HTML 自己完結型 div - 文字列と 16 進数の検索
- カラフルなハイライト
- 開始、終了、および現在のカーソル位置から移動
- ファイルのコンテンツを解析して強調表示するためのカスタム C++ のようなパターン言語
- MIME タイプに基づいた自動読み込み
- 配列、ポインタ、構造体、共用体、列挙型、ビットフィールド、名前空間、リトルエンディアンとビッグエンディアンのサポート、条件文など。
- 便利なエラー メッセージ、構文の強調表示、エラー マーキング
- 深夜のセッションで使用しても網膜を焼き切ることはありません
- デフォルトではダークモードですが、ライトモードも利用可能です
- データのインポート
- Base64 ファイル
- IPS および IPS32 パッチ
- データのエクスポート
- IPS および IPS32 パッチ
- データ・インスペクターにより、さまざまなタイプのデータ (リトル・エンディアンとビッグ・エンディアン) を解釈できるようになります。
- 高速かつ効率的なロードによる巨大なファイルのサポート
- 文字列検索
- 文字列のコピー
- 分解された文字列のコピー
- ファイルハッシュのサポート
- カスタム初期値と多項式を使用した CRC16 および CRC32
- MD4、MD5
- SHA-1、SHA-224、SHA-256、SHA-384、SHA-512
- 多くのアーキテクチャをサポートする逆アセンブラー (Capstone のフロントエンド)
- ARM32 (ARM、親指、Cortex-M、AArch32)
- ARM64
- MIPS (MIPS32、MIPS64、MIPS32R6、マイクロ)
- x86 (16 ビット、32 ビット、64 ビット)
- PowerPC (32 ビット、64 ビット)
- スパーク
- IBM SystemZ
- xコア
- M68K
- TMS320C64X
- M680X
- イーサリアム
- RISC-V
- Webアセンブリ
- MOS65XX
- バークレーパケットフィルター
- ブックマーク
- 領域の強調表示
- コメント
- データアナライザー
- ファイルマジックベースのファイルパーサーとMIMEタイプデータベース
- バイト分布グラフ
- エントロピーグラフ
- 最高および平均のエントロピー
- 暗号化/圧縮ファイルの検出
- 内蔵コンテンツストア
- データベース内で見つかったすべてのファイルを ImHex 内から直接ダウンロードします
- Yara ルールのサポート
- 公式 yara ルールを使用してファイルの脆弱性を迅速にスキャンします
- 便利なツール
- Itanium および MSVC デマングラー
- アスキーテーブル
- 正規表現置換子
- 数式評価器(電卓)
- 16 進数のカラーピッカー
- ベースコンバータ
- UNIX 権限計算ツール
- ウィキペディアの用語定義ファインダー
- ファイルユーティリティ
・ファイルスプリッター
・ファイルコンバイナ
・ファイルシュレッダー
テーマを変更する
- メニューバーから「Extras」⇒「設定」とクリックします。
「Extras」⇒「設定」
- 「設定」画面が表示されるので画面上部の「UI」タブをクリックします。
- 「UI」タブ画面が表示されたら「Dark」プルダウンをクリックして任意のテーマ名をクリックして選択します。
ここでは「Light」をクリックした後、画面右上の「×」をクリックします。 - 「Light」テーマが適用されます。
テーマをダウンロードする
テーマをダウンロードして別のテーマを適用できます。- GitHub の ImHex-Patters ページへアクセスし、ページをスクロールして一番下の「Themes」項目から任意のテーマをダウンロードできます。
※ 例えば「Visual Studio Dark」テーマをダウンロードする場合、「Themes/vs_dark.json」リンクをクリックし、表示されたページ右上のダウンロードアイコンをクリックしてダウンロードします。 - ダウンロードしたテーマファイルを本ソフトの「Themes」フォルダーにコピーします。
※ 「Visual Studio Dark」テーマであれば、ダウンロードした「vs_dark.json」ファイルを本ソフトの「Themes」フォルダー(C:\Program Files\ImHex\themes)へコピーします。 - 本ソフトを再起動し、「設定」画面の「UI」タブ画面を表示するとダウンロードしたテーマ名が表示されてテーマを適用できるようになります。
更新履歴
Version 1.30.1 (2023/06/25)
- 改善点
- Accept Pattern ポップアップを Escape を使用して閉じることができるようになりました。
- バグ修正
- unifont フォントが正しくロードされず、主にアジア言語が正しく表示されない問題を修正しました。
- エントロピーとバイトタイプのグラフのレンダリングの問題を修正しました
- ImHex に大幅な遅延を引き起こす大きな配列のツールチップをホバリングする 16 進数エディターを修正しました
- ImHex がフリーズする原因となる大きなパターンでのお気に入りの読み込みを修正しました
Version 1.30.0 (2023/06/24)
- 追加
- 生成されたパターンデータをエクスポートするオプションを追加しました
・これにより、現在のパターンを JSON、YAML、HTML としてエクスポートできます。 - パターンコードをデバッグするためのデバッガーを追加しました
・これにより、ブレークポイントの設定、実行の停止、変数の値の検査が可能になります。 - 問題をより迅速に修正できるように、クラッシュ ログをアップロードするオプションを追加しました。多大なる感謝を@Nowilltolife
- オプションの使用統計レポートを追加しました。多大なる感謝を@Nowilltolife
- プロバイダー固有のオプションを備えたプロバイダー タブの右クリック メニューを追加しました
・たとえば、ファイルプロバイダーには、エクスプローラーでファイルの場所を開くか、外部エディターでファイルを開くオプションがあります。 - 最近のプロバイダーを右クリックして [削除] を選択することで、ようこそ画面のリストから削除できるようになりました。おかげで @iTrooz
- 16 進エディターのページ サイズ変更のサポートを追加しました。
- 開いているプロジェクトが最近のエントリに保存されるようになりました
- GLFW の作成に失敗した場合のネイティブ エラー メッセージを追加しました。おかげで@iTrooz
- 検索ビューに置換機能を追加しました
- タブの上にマウスを移動して SHIFT キーを押したときに、高度なプロバイダー情報を追加しました
- ImGui とその拡張ライブラリを最新バージョンに更新しました。どうもありがとうございました@iTrooz
- パターンデータビューにフィルターオプションを追加しました
- パターン データ ビューで特定のパターンをお気に入りとしてマークするためのサポートを追加しました
- パターンエディターコンソールのサイズを変更し、その中のテキストを選択してコピーできるようになりました。
- パターンランゲージコンソールログが常に即時に出力されるようになりました
- パターン データ ビューの [オフセット] 列が [開始] 列と [終了] 列に分割されました。
- 生成されたパターンデータをエクスポートするオプションを追加しました
- 改善点
- ファイル選択ポップアップ内のファイルがアルファベット順に表示されるようになりました。
- テーマで Windows のアクリルぼかしウィンドウの背景を利用できるようになりました
- クラッシュバックアップと復元ロジックが大幅に改善されました
- ボーダレス ウィンドウ モードで実行していないときに、追加のタイトル バー ボタンが表示されるようになりました。おかげで @iTrooz
- カスタムエンコードファイルの読み込み時間が大幅に改善されました。
- ロードに失敗したプロジェクトには、詳細なエラー メッセージが表示されるようになりました。おかげで @iTrooz
- 特に Windows でのスタックトレースの有用性が大幅に向上します。
- バグ修正
- …(省略)
Version 1.29.0 (2023/05/21)
- 追加
- 独自のレイアウトの保存/読み込みのサポートが追加されました。
- スペイン語の翻訳を追加しました。どうもありがとうございました @XorTroll
- ネットワーク制御インターフェースを追加しました
・有効にすると、外部ツールが TCP ソケット経由で ImHex にコマンドを送信できるようになりました - ビューを検索するための非範囲および整列値検索を追加しました
- ImHex とパターン言語について質問できるドキュメント ヘルパー AI ウィンドウを追加しました
- 正確な開始/終了アドレスを指定できるように、選択範囲のラジオ ボタンをさまざまなビューに追加しました。
- ビューが開いていないときにデフォルトのレイアウトを復元するボタンを追加しました
- [ファイル] -> [開く] メニューから .hexproj ファイルを開くと、ファイルではなくプロジェクトとして開くようになりました。
- パターン データ ビューの名前と値が長すぎる場合、上にマウスを置くとツールチップが表示されるようになりました。
- データ プロセッサにビットおよびバイト反転ノードを追加しました。おかげで @Nowilltolife
- IEEE754ツールの利便性を大幅に向上。多大なる感謝を @paxcut
- 改善点
- ImHex はファイル ハンドルを保持しないように最善を尽くします。
・これにより、ファイルが ImHex 内ですでに開かれているときに、他のツールでファイルを開くことができるようになります。
・ただし、これが機能するには、他のツールがファイルの共有をサポートしている必要があります。 - メニューに収まりきらなかったものをHelp新Extrasメニューに移動しました
- ファイルデータにアクセスする多くのものが大幅に高速化されました
- ファイル選択ポップアップ内のファイルをダブルクリックして開くことができるようになりました
- ポップアップの処理方法が大幅に改善されました
- データプロセッサーのピンがより見やすくなりました
- ブックマーク ビューのボタンにツールチップが表示されるようになりました
- ImHex の FPS 制限が設定に適切に従うようになりました
- ImHex は、ファイルを開けない場合にエラー メッセージを表示するようになりました。おかげで@iTrooz
- パターンのハイライトがより迅速に生成されるようになりました
- Aboutページのサイズ変更が可能になりました
- プロバイダーが閉じられたときに差分テーブルが適切にクリアされるようになりました
- MacOS は、「プログラムから開く」ダイアログを使用して ImHex でファイルを開くことができるようになりました。
- 空のパターンは保存できなくなります
- コード同期がオンでプロバイダーが変更されると、パターンが自動的に再評価されるようになりました。
- Windows でカーソル アイコンが動かなくなることがある問題を修正しました
- ImHex はファイル ハンドルを保持しないように最善を尽くします。
- バグ修正
- …(省略)
※ 本ソフトは ユーザー2n12c 様 のご推薦により掲載させていただきました。(掲載日:2023年08月23日)
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