データを安全に管理できるようにする、オープンソースの暗号化仮想ドライブ作成ソフト

VeraCrypt のアイコン

VeraCrypt

ダウンロード

バージョン
1.26.20
更新日
2025/02/03
対応 OS
Windows XP/Vista/7/8.1/10, Mac OS X 10.7 以降, Linux
言語
日本語
価格
無料
提供元

手軽に暗号化された仮想ドライブを作成できるオープンソースの仮想ドライブ作成ソフトです。
任意のファイルに仮想暗号化ドライブを作成し、マウントすると実際のドライブと同様に利用でき、アンマウントするとただのファイルに戻る仕組みです。
本ソフトでパスワード入力してマウントしない限りデータを閲覧・編集できないため、他の人には見せたくない、触られたくないデータを保存しておく用途などに便利です。
暗号化アルゴリズムは AES / Serpent / Twofish / Camellia などから選択でき、パスワード入力だけでなくパスワード変わりとなる、キーファイルの指定も可能。
本ソフトは TrueCrypt の後継ソフトで、TrueCrypt に存在していた脆弱性やセキュリティの問題を解決し、パスワード総当たり攻撃であるブルートフォースアタックにも対応したバージョンとなります。
海外製のソフトですが、標準で日本語で利用できます。

VeraCrypt の使い方

ダウンロード と インストール

  1. 提供元サイトのダウンロードページへアクセスし、「VeraCrypt Setup 1.26.20.exe」リンクをクリックしてダウンロードします。
    USB メモリー等で持ち運べるポータブル版を利用したい場合は、「VeraCrypt Portable 1.26.20.exe」リンクをクリックしてダウンロードします。
    ※ Mac 版、Linux 版をダウンロードする場合は、それぞれのリンクをクリックしてダウンロードします。
  2. ダウンロードしたセットアップファイル(VeraCrypt Setup 1.26.20.exe)からインストールします。
    ※ インストール時に「展開のみ」を選択すると、インストールせずにポータブルモードとして利用できます。
    インストールモードの選択

    インストールモードの選択

使い方

仮想ディスクを作成して利用する

仮想ディスクを作成する
  1. 本ソフトを起動するとメイン画面が表示されます。
    「ボリュームの作成」ボタンをクリックします。
    メイン画面

    メイン画面

  2. 「VeraCrypt ボリューム作成ウィザード」画面が表示されます。
    • 暗号化されたファイルコンテナを作成
      ファイルとして仮想化ディスクを作成します。
    • 非システムパーティション/ドライブを暗号化
      システムパーティション以外のパーティション、ドライブを暗号化します。
    • システムパーティションあるいはシステムドライブ全体を暗号化
      システムドライブ(Windows がインストールされているディスク)あるいはシステムパーティションを暗号化します。
    ここでは「暗号化された暗号化されたファイルコンテナを作成」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
    ボリュームの作成 - 暗号化対象の選択

    ボリュームの作成 - 暗号化対象の選択

  3. 「ボリュームタイプ」画面が表示されます。
    • VeraCrypt 標準ボリューム
      通常のオプションです。
    • VeraCrypt 隠しボリューム
      隠しボリュームとして作成します。
    ここでは「VeraCrypt 標準ボリューム」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
    ボリュームの作成 - ボリュームタイプの選択

    ボリュームの作成 - ボリュームタイプの選択

  4. 「ボリュームの位置」画面が表示されます。
    「ファイルの選択」ボタンをクリックして、仮想ディスクを作るファイルを指定して「次へ」ボタンをクリックします。
    ※ ファイルを作りたい場所を選択し、ファイル名を入力して「保存」ボタンをクリックすればOKです。
    ボリュームの作成 - ボリュームの位置

    ボリュームの作成 - ボリュームの位置

  5. 「暗号化オプション」画面が表示されます。
    暗号化アルゴリズム、ハッシュアルゴリズムを選択して「次へ」ボタンをクリックします。
    ※ 暗号化アルゴリズム … AES, Serpent, Twofish, Camellia, Kuznyechik, AES(Twofish), AES(Twofis(Serpent)), Serpent(AES), Serpent(Twofish(AES)), Twofish(Serpent), Camellia(Kuznyechik), Kuznyechik(Twofish), Camellia(Serpent), Kuznyechik(AES), Kuznyechik(Serpent(Camellia))
    ※ ハッシュアルゴリズム … SHA-512, Whirlpool, SHA-256, Streebog
    ボリュームの作成 - 暗号化オプション

    ボリュームの作成 - 暗号化オプション

  6. 「ボリュームのサイズ」画面が表示されます。
    仮想ディスクのボリュームサイズを指定します。
    ここでは 300MB を指定して「次へ」ボタンをクリックします。
    ボリュームの作成 - ボリュームのサイズ

    ボリュームの作成 - ボリュームのサイズ

  7. 「ボリュームのパスワード」画面が表示されます。
    パスワード、確認入力を入力して「次へ」ボタンをクリックします。
    ※ 「キーファイルを使用」にチェックを入れ、「キーファイル」ボタンをクリックしてキーファイルを指定することで、ファイルをキー代わりに設定することも可能です。
    ボリュームの作成 - ボリュームのパスワード

    ボリュームの作成 - ボリュームのパスワード

  8. 「ボリュームのフォーマット」画面が表示されます。
    ファイルシステム(NTFS / FAT / exFAT / なし)、クラスターを選択して「フォーマット」ボタンをクリックします。
    ※ 本画面でマウスを動かせば動かすほど暗号鍵の強度が上がるようです。
    ボリュームの作成 - ボリュームのフォーマット

    ボリュームの作成 - ボリュームのフォーマット

  9. フォーマットが終わると「VeraCrypt ボリュームの作成に成功しました。」ウィンドウが表示されます。
    「OK」ボタンをクリックします。
  10. 「ボリュームが作成されました」画面が表示されます。
    「終了」ボタンをクリックして終了します。

仮想ディスクをマウントする
仮想ディスクをマウントすることで、ドライブとして利用できるようになります。
  1. メイン画面下部の「ファイルを選択」ボタンをクリックして、先ほど作成したファイルを選択します。
  2. メイン画面上部の利用したいドライブを選択して「マウント」ボタンをクリックします。
    ここでは Eドライブを選択します。
    マウントする - ボリュームを入力する

    マウントする - ボリュームを入力する

  3. 「VeraCrypt パスワードを入力してください。」画面が表示されます。
    先ほど設定したパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。
    マウントする - ボリュームのパスワードを入力

    マウントする - ボリュームのパスワードを入力

  4. メイン画面のEドライブの場所にボリューム、サイズ、暗号化アルゴリズム、タイプが表示されます。
    マウント完了

    マウント完了

  5. エクスプローラーでもEドライブが追加されていることを確認できます。
    ドライブとして認識される

    ドライブとして認識される


仮想ディスクをアンマウントする
仮想ディスクをアンマウントすることで、ドライブとしの利用を終了します。
メイン画面上部のアンマウントしたいドライブを選択し、画面左下の「アンマウント」ボタンをクリックするとアンマウントできます(マウントを解除できます)。

更新履歴

機械翻訳で日本語にしています。
Version 1.26.20
(2025/02/03)
  • すべての OS
    • CPU 命令を使用して ARM64 プラットフォームに SHA-256 アクセラレーションを実装します。
    • 翻訳を更新します。
    • IT 標準に合わせるため、UI とドキュメント全体で「マウント解除」を「アンマウント」に置き換えます。
  • Windows
    • 常にデフラグを許可し、その他の副作用を引き起こしていたドライバーの回帰を修正します。
    • ユーザーから報告された安定性の問題のため、システム エントロピーを収集する以前の方法に戻します。
  • Linux
    • 管理者パスワード認証に影響する Linux Mint の回帰を修正します (GH #1473)。
  • macOS
    • ボリュームのアンマウントを妨げる回帰を修正します (GH #1467)。
    • 未定義のスイッチ use-dummy-sudo-password に関連する wxWidgets 3.2.6 アサーション エラーを解決します (GH #1470)。

Version 1.26.18
(2025/01/20)
  • すべての OS
    • PBKDF2-HMAC-SHA256 のパフォーマンスを強化するために、SHA-256 x86 組み込みのサポートを追加しました。
    • ARM64 プラットフォーム (Windows ARM64、Apple Silicon Mx 上の macOS など) での AES ハードウェアのサポートを追加しました。
    • 翻訳を更新しました
  • Windows
    • Windows 32 ビットのサポートを廃止しました。
    • Windows 10 October 2018 Update (バージョン 1809) を最小サポート バージョンに設定しました。
    • 再入可能 IRP 完了によってメモリ不足のシナリオで発生するドライバーのデッドロックを減らしました。
    • BootOrder 変数が定義されていない一部の PC で EFI 検出が失敗する問題を修正しました (@kriegste による提案、GH #360)。
    • Windows のアップグレード後に EXE セットアップを使用して VeraCrypt を更新するときに発生する「アクセスが拒否されました」というエラーを修正しました。
    • EFI システム暗号化構成エディターに影響するさまざまな問題を修正しました。
    • Traveler ディスク作成の回帰を修正 (GH #886)
    • 安全なランダム バイトを生成するために、非推奨の CryptGenRandom を BCryptGenRandom に置き換えました。
    • 古い API ではなく、最新の API を使用して、ランダム生成のシステム エントロピーを収集します。
    • LZMA SDK をバージョン 24.09 に更新
    • libzip をバージョン 1.11.2 に更新
  • Linux
    • CVE-2024-54187: パス ハイジャックを防止するために、システム バイナリの実行時に絶対パスを追加しました (SivertPL @__tfr とのコラボレーション)
    • CVE-2025-23021: システム ディレクトリおよび PATH にボリュームをマウントしないようにしました (SivertPL @__tfr によって報告)
    • Ubuntu に含まれる wxWidgets ライブラリのアサーションの問題を修正しました。
    • xdg-open を優先し、フォールバック メカニズムを追加することで、ディレクトリを開くロジックを改善しました。
    • マウント操作を開始する前に、ボリュームが存在することを確認します。
    • 「パスワードが長すぎます」というエラー メッセージが最大長まで拡張されない問題を修正 (GH #1456)
    • sudo セッション検出ロジックを簡素化します。
  • macOS
    • CVE-2024-54187: パス ハイジャックを防ぐために、システム バイナリを実行するときに絶対パスを追加します (SivertPL @__tfr とのコラボレーション)
    • CVE-2025-23021: システム ディレクトリと PATH にボリュームをマウントしないようにします (SivertPL @__tfr によって報告)
    • デフォルトでスクリーン キャプチャを無効にします。必要に応じて有効にするために、--allow-screencapture CLI スイッチを追加しました。
    • マウント操作を開始する前にボリュームが存在することを確認します。
    • sudo セッション検出ロジックを実装します

Version 1.26.15
(2024/09/02)
  • Windows
    • MSI のインストール/アンインストールの問題を修正:
      • REBOOT=ReallySuppress が指定され、再起動が必要な場合に MSI サイレント インストールによって返されるエラー 1603 を修正しました。
      • MSI パッケージから欠落していたドキュメントと言語ファイルを修正しました。
      • EXE ベースのインストールからアップグレードするときに、MSI が新しいドキュメントと言語ファイルをインストールしない問題を修正しました。
      • 一部のケースで MSI のアンインストール後にインストール フォルダーが削除されない問題を修正しました。
    • ブートローダが存続する原因となっていた UEFI システムの復号化中の回帰を修正しました。

ユーザーレビュー

  • 4

    waitwhat
    waitwhat
    11
    Windows 11

    【良かった点】

    無料でデータ保護はVeraCryptが最強
    システム自体も保護可能
    パスワードをメモリに一時保存可能
    隠しドライブも作成可能
    使いやすい

    【気になった点】
    暗号化ドライブしか作成出来ない
    日本語に完全対応していない

    3人が参考になったと回答しています。
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  • 5

    以前から使ってますが非常に便利です

    白
    2
    Windows 10

    以前から使ってますが非常に便利です。
    ボリュームの作成画面でNTFS形式の暗号化(デフォルトだとexfat形式)にすると2TBのHDDで3時間程で暗号化できます。HDDの盗難対策にもってこいのソフトなのでお勧めです。

    6人が参考になったと回答しています。
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  • 5

    超便利なソフトです

    UtauHiKitsune75
    UtauHiKitsune75
    64
    Windows 10

    超便利なソフトです。
    OSSのソフトなので、そこらのよー分からんチャイナ製のソフトと違って安心出来ます。
    彼女に見られたらやばい、Hな画像や、動画を暗号化して収納しています。
    仮想ドライブは、通常の物理ドライブと同様サイファーコマンドでデータを抹消することも出来ます。
    不要になったコンテナは、アンマウント後に普通のファイルのように削除するだけです。
    コンテナの本来の拡張子は.hcです。
    Androidでは、EDSを利用してマウントすることが出来ます。

    3人が参考になったと回答しています。
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