オープンソース&クロスプラットフォームの動画編集ソフト

Shotcut のアイコン

Shotcut

ダウンロード支援

バージョン
25.05.11 / 25.07 RC
更新日
2025/07/17
対応 OS
Windows (7/8/8.1/)10/11 (64bit), macOS 12 以降, Linux
言語
日本語
価格
無料
提供元

オープンソースで Windows/Mac/Linux のクロスプラットフォームで動作するフリーの動画編集ソフトです。
タイムラインを利用して動画の切り出し、結合、音楽ファイルの合成、画像ファイルを組み合わせたフォトムービーの作成が可能です。
ぼかし、色温度の調整、ホワイトバランス、セピア調、レトロ(ほこり、傷、映写機、粒子)、クロマキー、フェードイン/フェードアウトといったフィルタ/エフェクトにも対応。
4K 動画をサポートし、出力フォーマットは160種類以上をサポートしています。
海外製ですが、標準で日本語に対応しています。

チュートリアル:クロスフェードとトランジション

Shotcut の使い方

ダウンロード と インストール

  1. 提供元サイトのダウンロードページ へアクセスし、「Windows installer」リンクをクリックしてダウンロードします。
    USB メモリー等で持ち運べるポータブル版を利用したい場合は、「Windows portable zip」リンクをクリックしてダウンロードします。
    ※ Mac 版、Linux 版はそれぞれのリンクをクリックしてダウンロードします。
    Microsoft Store 版はこちらからダウンロードします。
    ※ 開発版をダウンロードする場合は GitHub へアクセスしてダウンロードします。
  2. ダウンロードしたセットアップファイル(shotcut-win64-250511.exe)からインストールします。

使い方

動画を切り出す

  1. 動画ファイルの読み込み
    本ソフトを起動し、画面上部のツールバーから ファイルを開く をクリックして動画ファイルを選択します。
  2. 切り出し範囲を選択する
    画面中央に選択した動画がプレビュー再生されます。
    シークバー左端の 開始位置 とシークバー右端の 終了位置 をドラッグして動かし、切り出したい範囲を選択します。
    ※ 後から調整できるので、少し長めに切り出しておいてもよいです。
  3. タイムラインに追加する
    プレビュー再生されている動画をを画面下部のタイムラインにドラッグ&ドロップします。
    動画をドラッグ&ドロップでタイムラインに追加

    動画をドラッグ&ドロップでタイムラインに追加

  4. 切り出し範囲を確認する
    プレビュー動画下部にある 再生ボタン をクリックして動画を再生し、切り出した範囲に問題ないか確認します。
    プレビュー動画下部やタイムラインにある キャレット を動かして、再生開始位置を任意の場所に移動させることも可能です。
  5. 切り出し範囲を調整する
    不要な箇所があった場合、そこに キャレット を移動し、タイムライン上部にある 再生ヘッドで分割する をクリックします。
    すると、キャレット の位置から左右2つの動画に分割されます。
    タイムラインの不要な方の動画をクリックし、右クリックメニュー「削除」をクリックすると不要部分が削除されます。
  6. 動画を保存する
    画面上部のツールバーから 書き出し をクリックします。
    すると、画面左に「書き出し」が表示されます。
    保存形式、解像度などを選択して「ファイルを書き出す」ボタンをクリックし、保存場所を選択するとファイルを保存できます。
    ※ 「書き出し」項目内をスクロールすると「ファイルを書き出す」ボタンをクリックできます。
    「書き出し」から動画を保存

    「書き出し」から動画を保存


動画の不要部分をカットする

動画を切り出す内の「切り出し範囲を調整する」の方法を応用する形となります。
  1. 本ソフトを起動し、画面上部のツールバーから ファイルを開く をクリックして動画ファイルを選択します。
  2. 画面中央に選択した動画がプレビュー再生されます。
    プレビュー再生されている動画をタイムラインへドラッグ&ドロップします。
  3. プレビュー動画またはタイムラインにて、動画をカットしたい開始位置に キャレット を移動させ、タイムライン上部にある 再生ヘッドで分割する をクリックします。
    同様に動画をカットしたい終了位置に キャレット を移動させ、タイムライン上部にある 再生ヘッドで分割する をクリックします。
  4. これでタイムライン上の動画は3つに分割されます。
    ※ タイムライン上の動画をクリックすると赤色の枠で囲まれているのが1つの動画となり、全部で3つあるはずです。

    不要な動画の位置をクリックして選択し、右クリックメニュー「削除」をクリックして不要範囲を削除します。
    タイムラインから分割した不要部分を削除

    タイムラインから分割した不要部分を削除

  5. 画面上部のツールバーから 書き出し をクリックして動画を保存します。

複数の動画をつなげる

複数の動画ファイルを読み込んで1つの動画ファイルへとマージ(結合)できます。
  1. 画面上部のツールバーから プレイリスト をクリックして画面左にプレイリストを表示させます。
  2. マージしたい動画ファイルをプレイリストにドラッグ&ドロップします。
  3. プレイリストから画面下部のタイムラインに動画をつなげたい順にドラッグ&ドロップします。
    複数動画をプレイリスト⇒タイムラインと登録してマージ

    複数動画をプレイリスト⇒タイムラインと登録してマージ

  4. 画面上部のツールバーから 書き出し をクリックして動画を保存します。

動画にテキストを追加する

動画にテキストを追加します。
  1. あらかじめタイムラインに動画を追加しておきます。
  2. 画面上部のツールバーから フィルタ をクリックして画面左にフィルタを表示させます。
  3. タイムラインに表示している、テキストを追加したい動画をクリックして選択し、フィルタの「+」をクリックし、「映像」⇒「テキスト」とクリックします。
    フィルタ⇒映像⇒テキストの追加

    フィルタ⇒映像⇒テキストの追加

  4. 「テキスト」に表示させたいテキストを入力し、フォントや表示位置などを調整します。
    ※ テキストはタイムラインの動画単位で表示されます。動画内の任意の時間帯だけ表示させたい場合は、再生ヘッドで分割する をクリックして動画を分割してテキストを挿入します。
    テキストの編集

    テキストの編集


動画に音楽を追加する

動画に音楽を追加します。
  1. あらかじめタイムラインに動画を追加しておきます。
  2. 画面上部のツールバーから プレイリスト をクリックして画面左にプレイリストを表示させます。
  3. 音楽ファイルをプレイリストにドラッグ&ドロップします。
  4. タイムラインの メニュー をクリックし「音声トラックを追加」をクリックします。
    タイムラインに音声トラックを追加

    タイムラインに音声トラックを追加

  5. タイムラインに音声トラックが追加されます。
    手順2.でプレイリストに追加した音楽ファイルを、タイムラインの音声トラックにドラッグ&ドロップします。
  6. タイムラインに音楽ファイルが追加されます。
    動画ファイルに対して音楽ファイルが長すぎるなどする場合は、再生ヘッドで分割する をクリックして音楽ファイルを分割&削除して調整します。
  7. 画面上部のツールバーから フィルタ をクリックして画面左にフィルタを表示させます。
  8. 元動画の音声を消して追加した音楽のみ再生したい場合は、タイムラインの動画をクリックして選択し、フィルタの「+」をクリックし、「音声」⇒「ミュート」とクリックします。
    ※ タイムラインのミュートにしたい動画すべてに実行します。
    フィルタ⇒音声⇒ミュート

    フィルタ⇒音声⇒ミュート


チュートリアル

提供元サイトにチュートリアル動画(※英語)がアップされています。
動画は英語ですが、本ソフト利用時のヒントが見つかるかもしれません。
https://www.shotcut.org/tutorials/

更新履歴

機械翻訳で日本語にしています。
Version 25.07 RELEASE CANDIDATE
(2025/07/17)
  • ベータ版以降の変更点
    • Windows でジェネレータークリップのみを含むプロジェクトのエクスポートが失敗する問題を修正しました(v25.05 で不具合が発生していました)。
    • 入力アルファチャンネルを使用するアウトラインビデオフィルターを追加しました。リッチテキストや透明な背景のアセットに便利です。(そのため、ビデオクリップにテキストフィルターを適用した後で使用すると期待どおりに動作しません。上位トラックのテキストクリップを使用する必要があります。)
    • Windows の「設定」>「テーマ」>「システム」のドロップダウンメニューを修正しました。
    • システムテーマがオペレーティングシステムのカラーモード/パレットに追従するように改善しました。
    • 「設定」>「テーマ」>「システムフュージョン」を追加しました。これはオペレーティングシステムのカラーモード/パレットと Fusion テーマのモノクロのシンボリックアイコンを組み合わせたものです。
    • ソフトフォーカスフィルターセットを追加しました。

Version 25.07 BETA
(2025/07/08)
  • 10ビットフルレンジをリミテッドレンジに変換する問題を修正しました(v25.01で不具合)。
  • オーディオチャンネルが2チャンネルを超える場合、バランスとパンでオーディオチャンネルがミュートされる問題を修正しました。
  • macOS 15でH.264を使用すると、「エクスポート」>「ハードウェアエンコーダーを使用」が失敗する問題を修正しました。
  • アンビソニックオーディオを含むiPhone 16 Proビデオの「プロパティ」>「変換または反転」を修正しました。
  • 単一フレームのフェードアウトフィルターがミュートまたは黒くなる問題を修正しました。
  • プロキシが有効になっている状態でプロジェクト(壊れたファイルリンクなど)を修復する問題を修正しました。
  • クリップの最初のフレームでフリーズフレームを実行する問題を修正しました。
  • 複数の「マスク:シンプルシェイプ」で「マスク:適用」が機能しない問題を修正しました(v25.05で不具合)。
  • 複数の「マスク:適用」フィルターを追加/使用する機能を追加しました。
  • 「音声テキスト変換」ダイアログにWhisper.cpp(GGML)モデルダウンローダーを追加しました。
  • モデルがダウンロードとインストールに含まれなくなり、サイズが縮小されました。
  • 「チャンネルコピー」オーディオフィルターで4チャンネルのサポートを追加しました。
  • チャンネル数が2以上の場合、「バランス」オーディオフィルターにフェーダーとサラウンドバランスを追加しました。
  • 波形のピークラインをドラッグしてゲインを調整できるようになりました。
  • 「設定」>「タイムライン」>「クリップのゲイン/ボリュームを調整」を追加しました。
  • 「スライドショージェネレーター」ダイアログにオーディオ/ビデオの長さを追加しました。デフォルトは4時間です。
  • 多くのオーディオフィルターに(対象)チャンネル切り替えボタンを追加しました。特にサラウンド作業に便利です。
    • バンドパス
    • コンプレッサー
    • ディレイ
    • ダウンミックス
    • イコライザー:3バンド
    • イコライザー:15バンド
    • イコライザー:パラメトリック
    • エクスパンダー
    • ゲイン/ボリューム
    • ハイパス
    • ローパス
    • リミッター
    • ミュート
    • ノイズゲート
    • ノッチ
  • タイムライントリミングに「ドラッグしながらスクラブ」のサポートを追加しました。
  • 編集/トリムをタイムラインにロールする機能を追加しました。
    トリミング中にCtrlキー(macOSではCommandキー)を押すと、隣接するクリップもトリミングされます。
  • リップルがオフのときにShiftキーを押したままにするとリップルトリムを実行できるようになりました。
  • フランス語(カナダ)とリトアニア語の翻訳を追加しました。
  • AAC、Opus、MP3のエクスポート > オーディオ > レートコントロールのデフォルトを平均ビットレートに変更しました。

Version 25.05.11
(2025/05/11)
  • 「フィルター」>「現在/すべてをコピー」が無効なフィルターを無視する問題を修正しました。
  • タイムラインの短いクリップを選択またはドラッグできない問題を修正しました(v25.03 で不具合がありました)。
  • タイムラインに調整可能なトラックヘッダーの幅を追加しました。
  • 「アルファストロボ」ビデオフィルターを追加しました。
  • タイムラインにフリーズフレームを追加しました。
  • トラックヘッド選択時にクラッシュする可能性を修正しました。
  • 「ファイル」>「フィルター分析を再実行」を追加しました。
  • テキストを修正: リッチスクロールプリセット(v25.03 で不具合がありました)。
  • プレイリストにアイテム数を追加しました。
  • 起動時にファイルドックでクラッシュする可能性を修正しました(v25.01 で不具合がありました)。
  • 「ファイル」>「新規」サブメニューにプロジェクトとジェネレーターの項目を追加しました。
  • タイムラインツールバーにジェネレーターを追加を追加しました。
  • UI でスピードタイムフィルターが再読み込みされたときにリセットされる問題を修正しました。
  • 「編集しやすい形式に変換」ダイアログを変更し、「高品質」および「最高」オプションで非常に大きなファイルが作成されることが明確になりました。
  • BT.2020 カラースペースのビデオのプロキシ生成を修正しました。
  • 「設定」>「プレビュースケーリング」>「1080p」を追加しました。
  • フィルターセットの「フェードアウトオーディオ」を修正しました。
  • macOSで「タイムライン」>「オーディオ録音」が歪む問題を修正しました。
  • 最新のBlackmagic DesignドライバーでSDI/HDMIキャプチャ/モニターが動作しない問題を修正しました。
  • 「設定」>「プレーヤー」>「外部モニター」>「DeckLinkガンマ」にSDRおよびHLG HDRオプションを追加しました。
  • GPUエフェクトにHLGカラートランスファー/ガンマを追加しました。
  • DeckLink SDI/HDMI外部モニターの5.1サウンド出力でC/LFチャンネルが入れ替わる問題を修正しました。
  • 「ぼかし付きぼかし」、「モザイク付きぼかし」、「マスク:適用」の合成を改善しました。これにより、ディテールをより適切に隠すことができます。
  • 「ファイル」>「上へ移動」ボタンを左上に移動して、OSのファイルブラウザーに似た操作性にしました。
  • 期間が不明または非常に長い(例:7日間以上)メディアを追加する問題を修正しました。これにより、期間の入力を求めるようになりました。
  • Qt、MLT、Rubberband、SVT-AV1をアップグレードしました。

フィードバック

ユーザーレビュー

  • 1

    無料

    awww1
    awww1
    1
    Windows 11

    【良かった点】
    無料。読み込める素材の幅が広い

    【気になった点】
    とにかく操作性が悪くイライラします。この編集ソフトは何かを効率的に使おうって考えを一切持たない人が作ったソフトです。
    BGMの音量を替えるだけにいちいちフィルタを付けなきゃいけませんしループさせる機能が見当たりません。探せばあるのかもしれませんがもう二度とつかわないし使う気もない。
    YMMやAVIUTLが人間だとしたら五歳児のチンパンジー並み。無料ということを差し引いてももっとましなソフトは山ほどあります。アンインストールした後永久に使いません。

    3人が参考になったと回答しています。
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  • 4

    動画編集に使っているが、本日編集中に音が全く出なくなった

    2023年8月16日音が出なくなった
    2023年8月16日音が出なくなった
    1
    Windows 11

    動画編集に使っているが、本日編集中に音が全く出なくなった。書き出すとBGM他音は出てるがShotcut内ではでない。どなたか直した伝授ください。

    1人が参考になったと回答しています。
    このレビューは参考になりましたか?
  • 3

    【追記あり】米国製のクロスプラットフォームの動画編集ソフトで OpenGL汎用…

    ssk
    ssk
    60
    Linux

    米国製のクロスプラットフォームの動画編集ソフトで OpenGL汎用ドライバAPIで動作 書き出しする動画編集ソフトです。
    Qt6によって次世代のUI(プレビュー画面に3Dが?)が実装されています。ただし操作を習得するのに時間と心のゆとりを掛ける価値があるとは正直思いませんし、ましてや初心者向けではありません。
    画像動画素材は入っていません。メニューから辿れるが未実装の機能があります。YouTuberのShotcut解説動画の非オシャンティーなクォリティを見れば一目瞭然で、モーショングラフィックスが滑らかさに欠けます。


    Shotcut は無料ですし、カット編集だけならあのPower Directorより超簡単です。
    クリエイティブの質は作者の力量次第ですね。Shotcut解説動画は非オシャンティー云々は撤回します。
    実際のところ、解説系動画は高スペックPCをお持ちであれば Avitul の方が文字入れがスムーズかつYouTuberぽい完成まで 最速 でいける気がします(ただし尺の短いものに限ります)。


    TA(Text Animetion)も Aviutl のようにテンプレが利用できればラクに作れます。ただし、textオブジェクトが多いとカクつく原因になります。
    一方、Shotcut で TA を作るのは大変な労力がいりますし、textオブジェクトが多くなるとカクつくようになります。
    PCスペックは 、第4世代Core i3 以降が望ましいですね。

    6人が参考になったと回答しています。
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