KeePass Password Safe のクロスプラットフォーム対応パスワード管理ソフト
KeePassXC
- 海外
- 日本語○
- 寄付歓迎
- 対応OS:
- Windows 7/8.1/10, macOS 10.12 以降, Linux
- バージョン:
- 2.7.1(2022/04/06)
KeePass Password Safe を Windows / Mac / Linux のクロスプラットフォームに対応させた KeePassX からフォークし、独自の新機能およびバグ修正を行っているオープンソースのパスワード管理ソフトです。
AES / Twofish 暗号化によりパスワードデータを安全に保護します。
インターネットに接続せずローカルにパスワードが保存されているため、クラウドからパスワードが流出する心配は不要です。
KeePass Password Safe とも互換性があり、データベースを読み込んで利用できるほか、LastPass などからCSVファイルをインポートしてデータを取り込むことができます。
- 提供元:
- KeePassXC Team
KeePassXC の使い方
ダウンロード
- 提供元サイトのダウンロードページへアクセスし、「Installer (64-bit)」項目下の「MSI installer」リンクをクリックしてダウンロードします。
※ 32bit OS の場合は「Installer (32-bit)」項目下の「GitHub Releases」リンクをクリックしてダウンロードします。
※ USBメモリー等で持ち運べるポータブル版を利用したい場合は、「Portable」項目下の「Portable ZIP archive」リンクをクリックしてダウンロードします。
※ Mac 版、Linux 版を利用する場合は、それぞれのタブをクリックしてダウンロードします。 - ダウンロードしたセットアップファイル(KeePassXC-2.7.1-Win64.msi)からインストールします。
使い方
初期設定(データベースを作成する)
- 本ソフトを起動するとメイン画面が表示され、次の項目が表示されます。
- 新しいデータベースを作成する
- 既存のデータベースを開く
- KeePass 1 からインポートする
- 1 Password からインポートする
- CSVからインポートする
- 「データベースの全般情報」画面が表示されます。
データベース名、概要を入力して「続き」ボタンをクリックします。 - 「暗号化設定」画面が表示されます。
復号化時間、データベースの形式を選択して「続き」ボタンをクリックします。 - 「データベースの資格情報」画面が表示されます。
パスワードを設定して「終了」ボタンをクリックします。
※ 「保護を追加」ボタンをクリックすると、キーファイルの設定などが可能です。 - 「ファイル名をつけてデータベースを保存」ダイアログが表示されます。
データベースのファイル名(.kdbx)、保存場所を設定して「保存」ボタンをクリックします。 - パスワード管理画面が表示されます。
パスワードを登録する
メイン画面では画面左にフォルダーツリー、画面右にエントリー一覧が表示される形式です。ここでは「メール」というグループ(フォルダー)を追加して、グループ内にエントリー(パスワード情報)を登録する流れを紹介します。
グループを追加する
- 画面左で右クリックし「新しいグループを追加」をクリックします。
右クリックメニュー「新しいグループ」をクリック
- 「グループを追加」画面が表示されます。
グループ名(ここでは「メール」と入力します)、メモ、必要に応じて期限などを設定して「OK」ボタンをクリックします。
※ 画面左のアイコン、プロパティ(作成日時、編集日時など)の編集も可能です(後からでも編集できます)。 - 画面左のフォルダーツリーに「メール」のグループが追加されます。
新しいグループ「メール」が追加された
エントリーを追加する
- 画面右で右クリックし、「新しいエントリーを追加」をクリックします。
右クリックメニュー「新しいエントリー」をクリック
- 「エントリーを追加」画面が表示されます。
タイトル(ここでは「Yahoo!メール」と入力します)、ユーザー名、パスワード、パスワード確認、URL、必要に応じて期限などを設定して「OK」ボタンをクリックします。
※ 画面左の詳細設定、アイコン、自動入力(自動入力の有無)の編集も可能です(後からでも編集できます)。 - 画面右に「Yahoo!メール」のエントリーが追加されます。
ログイン時に登録した情報を利用する
エントリーを右クリックし、「ユーザー名をコピー」、「パスワードをコピー」をクリックしてコピー、ログイン画面に貼り付けて利用できます。
右クリックメニューからコピー可能
「自動入力を実行」をクリックすると、ユーザー名、パスワードを自動入力します。
※ 自動入力実行時はユーザー名のテキストボックスをクリックしてフォーカスしておく必要があります。
※ Yahoo!のログイン画面など、ユーザー名とパスワードが別画面となる場合は自動入力を適切に利用できません。
※ Yahoo!のログイン画面など、ユーザー名とパスワードが別画面となる場合は自動入力を適切に利用できません。
その他
- グループの編集、エントリーの編集はそれぞれの項目の右クリックメニューから編集できます。
- データベースは複数利用でき、タブ形式で複数開くことができます。
複数のデータベースをタブ形式で切り替えて利用できる
- 2つ目以降のデータベースを作成する場合はメニューバーから「データベース」⇒「新しいデータベース」とクリックします。
- 本ソフト起動時はマスターパスワードの入力が必要になります。キーファイル(.key)もあわせて設定した場合は両方の入力が必要になります。
- 離席時など本ソフトをロックしたい場合は本ソフトを終了するか、メニューバー「ツール」⇒「データベースをロック」からロックできます。
※ Ctrl + L キーを押してもロック可能です。 - メニューバーから「ツール」⇒「パスワード生成」とクリックすると、英大文字・英小文字・数字・記号を組み合わせた、強度のあるパスワードを作成できます。
更新履歴
※ Google 翻訳で日本語にしています。
Version 2.7.1 (2022/04/06)
- 変更
・エントリ履歴でタグが変更されたときに表示する[#7638]
・タグの編集を改善し、タグにスペースを許可する[#7708]
・エントリープレビューパネルのレイアウトを改善[#7767]
・Flatpak ディストリビューションをサポートするパッチを組み込む[#7728]
・12時間と24時間の有効期限プリセットを追加します[#7738] - 修正
・履歴変更リストを作成するときのクラッシュを修正しました[#7638]
・データベースロック解除時のパスワードの非表示を修正[#7725]
・AES KDF の遅い変換速度を修正しました[#7755]
・自動入力:入力を妨げていた macOS および Linux のタイミングの問題を修正しました[#7588]
・自動入力:Windows での Ctrl/Alt/Shift/Win 修飾子の使用を修正しました[#7629]
・自動入力:エントリ検索時の遅延を減らす/なくす[#7598]
・自動入力:国際キーボード用の Linux で ASCII デッドキーをマップする[#7614]
・CLI:ハードウェアキーの検出を修正(YubiKey)[#7593]
・CLI:不足しているパラメーター -c をエントリの追加/編集コマンドに追加します[#7594]
・シークレットサービス:複数のプロンプトが表示された場合のクラッシュを修正[#7786]
・SSH エージェント:Windows でのデフォルトのエージェント選択を修正しました[#7764]
・Linux でデータベースのロック解除ダイアログがトップウィンドウにならない問題を修正[#7771]
・Wayland のタブ間のドラッグアンドドロップエントリを修正しました[#7628]
・minizip-ng を使用したコンパイルの修正[#7638]
Version 2.7.0 (2022/03/22)
- 主な追加
・KDBX 4.1 を実装する [#7114]
・クラウドストレージと GVFS の直接書き込み保存オプションを追加 [#6594]
・Windows および macOS での画面キャプチャを防止する [#6030]
・Windows Hello を使用したクイックロック解除のサポート [#7384]
・Apple Watch を使用したクイックロック解除のサポート [#5526]
・データベースのバックアップパスの指定を許可する [#7035]
・タグ機能の追加 [#6487] [#7436] [#7446]
・エントリビューにパスワード評価列を追加 [#4797]
・グループクローンアクションの追加 [#6124]
・エントリ履歴アイテム間の変更を表示する [#6789]
・未使用のカスタムアイコンを一括削除および削除する機能 [#5970]
・カスタムパスフレーズワードリストの追加をサポート [#6799]
・番号付きおよび PGP 署名形式のパスフレーズワードリストをサポートする [#6791]
・ワイヤレス NFC を介してハードウェアキーのサポートを実装する [#6895]
・SSH エージェント:OpenSSH 8.2 FIDO/U2F キーのサポートを追加 [#6371]
・CLI:添付ファイル処理を実装する [#5538]
・CLI:オフライン HIBP チェックでokonのサポートを追加 [#5478]
・CLI:検索コマンドを実装してlocateを削除します [#6805]
・CLI:db 統計出力を db-info コマンドに追加します [#7032]
・CLI:コマンドを生成するための -i/-include オプションを追加します。 [#7112]
・CLI:コマンドを追加および編集するための-n(--notes)オプションを追加します [#4646]
・CLI:インポートコマンドにキーファイルオプションを追加します [#5402]
・CLI:最適なパスワードをコピーするためにクリップするための最適なオプションを追加する [#4489]
・ブラウザ:Linux での Microsoft Edge サポートの追加 [#7100]
・ブラウザ:拡張機能からのネイティブパスワードジェネレータをサポート [#6529]
・ブラウザ:グループ設定を追加する [#4180]
・ブラウザ:HTTP-Auth ログインのエントリを無視する機能を追加 [#5394]
・ブラウザ:ブラウザ拡張機能からの自動入力のトリガーをサポート [#6272]
・ブラウザ:API に delete-entry コマンドを追加 [#6899]
・ブラウザ:検索「パス別」URL を API に追加 [#5535]
・ブラウザ:UUID から API へのエントリを検索 [#4763]
・ブラウザ:エントリ追加時のファビコンの自動ダウンロードをサポート [#7179]
・自動入力:自動入力の大幅な改善 [#5864] [#7463] [#7435] [#7391] [#7129] [#6400] [#6364] [#6361] [#5283] [#7507]
・自動入力:Windows 上の仮想マシンへの入力を修正しました [#7366]
・自動入力:X11 キーシムエミュレーションを再実装します [#7098]
・自動入力:複数の Xkb レイアウトをサポート [#6247]
・自動入力:修飾子が X11 で保持されている場合、キーストロークを中止します [#6351] [#6357]
・自動入力:エントリレベルの自動入力メニューに TOTP オプションを追加 [#6675]
・FdoSecrets:メジャーリファクタリングとコード統合 [#5747] [#5660] [#7043] [#6915]
・FdoSecrets:検索前にロック解除を実装する [#6943]
・レポート:ブラウザ統計レポートを追加 [#7197] - …(省略)
Version 2.6.6 (2021/06/12)
- 修正
・ホットキーを押したときのフォーカス検索を修正しました[ #6603 ]
・処理する前に、TOTPキー入力から空白を削除します[ #6604 ]
・macOS でのビルドを修正[ #6598 ]
・未使用の戻り値に関するコンパイラの警告を解決します[ #6607 ]
※ 本ソフトは owl 様 のご推薦により掲載させていただきました。(掲載日:2019年01月22日)