オープンソースでクロスプラットフォームの写真ワークフローソフト
darktable
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- 対応OS:
- Windows 10(64bit), Mac, Linux
- バージョン:
- 4.4.2(2023/07/23)
- 価格:
- 無料
ライトテーブルとダークルーム(暗室)を利用して、写真の管理・編集を行えるオープンソースの写真ワークフローソフトです。
ライトテーブルではサムネイル表示された画像ごとに5段階の評価、カラーラベル、タグ付け、Exif 情報の表示やメタデータの編集などを利用して画像を管理し、ダークルームでは画像を大きく表示して色補正、トーンカーブ、露光、ホワイトバランス、レンズ補正、トリミングと回転など、様々なモジュールを利用して画像の調整や編集を行うことができます。
- 提供元:
- darktable team
darktable の使い方
ダウンロード
- 提供元サイトのダウンロードページへアクセスし、「Windows」項目下の「darktable-4.4.2-win64.exe」リンクをクリックしてダウンロードします。
※ Mac 版、Linux 版はそれぞれのリンクをクリックしてダウンロードします。 - ダウンロードしたセットアップファイル(darktable-4.4.2-win64.exe)からインストールします。
使い方
基本的な使い方
画像ファイルをライブラリに追加する
- 本ソフトを起動すると、メイン画面が表示されます。
画面左の「インポート」⇒「ライブラリに追加」とクリックします。 - 「ライブラリに追加」画面が表示されます。
画面左上から場所を選択し、画面左下からフォルダーを選択すると画面右に読み込み可能なファイルがリスト表示されます。
画面右下の「ライブラリに追加」ボタンをクリックします。
※ 追加したいフォルダーが表示されない場合は、画面左上の「場所」項目右にある「+」をクリックして「ディレクトリを選択してください」ダイアログから開くフォルダーを追加できます。
※ 画面右の をクリックすると、サムネイルが表示されます。また、画面右上の をクリックするとまとめてサムネイルを表示できます。
ライトテーブル
画像ファイルをライブラリに追加するとサムネイル形式で一覧表示されます。- 画面左の「画像情報」をクリックすると、マウスカーソル下の写真の Exif 情報を表示します。
- Ctrl + マウスホイールのスクロールで、サムネイル表示をズームイン・ズームアウトします。
- サムネイル画像を選択し、画面右の「選択画像」から、次のような操作ができます。
- 削除(ソフト上のコレクションから削除)
- 削除(ゴミ箱)(実データをごみ箱に移動)
- 移動
- コピー
- HDR作成
- 複製
- 回転/回転をリセット
- ローカルにコピー/ローカルにコピーを再同期
- グループ化/解除
ライトテーブル - 選択画像の操作
- サムネイル画像を選択し、画面右の「メタデータ エディタ」からメタデータ(タイトル、説明、作成者、発行者、権利、注釈)を編集できます。
ライトテーブル - メタデータエディタ
- サムネイル画像を選択し、画面右の「エクスポート」から編集した画像ファイルを保存します。
※ 表示される「エクスポート」ボタンをクリックして保存します。
※ デフォルトでは画像ファイルと同じ場所に「darktable_exported」フォルダーを作成し、その中に保存します。ライトテーブル - エクスポート
サムネイル表示されている画像をダブルクリックするか、クリックして選択した後、画面上部の「ダークルーム」をクリックするとダークルーム表示になります。
ダークルーム
画面右上のヒストグラムや画面右の「モジュール」を利用して編集できます。デフォルトでは次のようなモジュールが表示されています。
- スプリットトーン
- 着色
- カラーゾーン
- ベルビア
- 色のコントラスト
- 色の補正
- シャドウとハイライト
- レベル
- トーンカーブ
- コントラスト・明るさ・彩度
- RGBレベル
- RGBカーブ
- カラーバランスRGB
- カラーキャリブレーション
- グラデーションND
- トーンイコライザー
※ 各モジュール左にある 
をクリックして 
にすると設定した効果がオフ(無効)になります。反対に 
をクリックして 
にすると設定した効果がオン(有効)になります。




表示されていないモジュールを利用する
画面右上のヒストグラムと画面右の「モジュール」の間の
をクリックしてその他のモジュールを利用できます。
左から順に次の項目となります。
- クイックアクセスパネル
ローカルコントラスト、フィルミックRGB、カラーバランスRGB、露出、回転とパースペクティブ、レンズ補正、ノイズ除去(プロファイル)、ホワイトバランス - アクティブなモジュールのみ表示
現在有効なモジュールのみ表示します。 - テクニカル
ディザリング、出力カラープロファイル、色の再構成、LUT 3D、フィルミックRGB、ベースカーブ… - グレーティング
初期表示されていたモジュールです。 - エフェクト
透かし、縁取り、ビネット、ソフト化、フィルム粒子、モノクローム、暗所視、ブルーム…
※ 表示されている項目は画面右上のヒストグラムと画面右の「モジュール」の間の 
をクリックして変更可能です。

その他
画面上下左右にある ▼ ▲ アイコンをクリックしてメニューの表示/非表示を切り替えられます。参考リンク
- アローの野帳
【RAW現像フリーソフト】darktableがRawTherapeeより使いやすいかも? - gihyo.jp
UbuntuとdarktableではじめるRAW現像入門 - computer_philosopher’s diary
Darktableの現像の概要(darktabel第2回)
更新履歴
Version 4.4.2 (2023/07/22)
- darktable+rawspeed に 53 コミット
- 19 件のプル リクエストが処理されました
- 1 件の案件が終了しました
- バグの修正
・Graduated Density : 負の EV の密度計算を修正。
・DEVELOP_BLEND_CS_RAW のブレンド用 OpenCL 画像バッファの誤った割り当てを修正。
・ハイライトと RAW 色収差モジュールの roi_in 計算を修正しました。
・プリントビューで、cm/inch 単位のグリッドへのスナップを修正しました。mmのみが適切に処理されました。
・ライトテーブルからスタイルを適用する際、ハイライトの再構成方法がクリップにリセットされる問題を修正しました。
・Windows で GraphicMagick を使用した、いくつかの画像フォーマットの読み込みを修正しました。
・入力カラープロファイルとカラーバランスの計算ミスのため、画像の右下の境界線に誤ったピクセルが表示される問題を修正しました。
・レタッチモジュールの ROI 計算で、クロップが有効な場合に、一部のクローン領域が無効になっていたのを修正しました。一部のクローン領域が非アクティブになる問題を修正しました。を修正しました。このバグは、暗室のメインビューでのみ表示されました。
・アルゴリズムとセンサーに従ってデモザイサー RoI の位置を修正しました。 画像の境界線に発生する可能性のある(小さな)黒いアーティファクトを回避します。
Version 4.4.1 (2023/07/01)
- バグの修正
・Liquiify モジュールの反転および破損した拡大/縮小を修正しました。
・FilmicRGB V7 CPU コード パスを修正して色域マッピングを無効にします。
・クリッピングが適切に計算されなかった Negadoctor CPU コード パスを修正しました。
・エスケープされていない文字が含まれている場合のスナップショット ラベルを修正しました。
・カラー バランス RGB モジュールでマスクを使用するときに Windows で発生する可能性があったクラッシュを修正しました
・モジュールの最初のインスタンス名を編集するときのデフォルト値を修正します。
・自動モジュール命名を使用しない場合にトップ履歴モジュールがデフォルト値にリセットされる問題を修正しました。
・OpenCL デバイスが少なくとも v1 を報告していることを確認してください。2サポート。
・処理中に ROI (関心領域)を変更するモジュールに、不足していたマスク歪みのサポートを追加します。
・1 つ以上のフィールドがユーザーによって非表示になっている場合の、メタデータ エディターのテキスト ボックスの間隔の問題を修正しました。
・CPU フォールバックにつながる色空間変換 OpenCL コードのバグを修正しました。
・画像がホバーされていないか選択されていない場合でも、完全なプレビュー モードに入ることができます。
・デフォルトの自動プリセットが画像に適用されないケースを修正しました。ユーザーの自動プリセットがモジュールに対して作成されている場合、ユーザーのプリセット が実際に適用されている場合(つまり、カメラ、レンズ、ISO、絞り、 または露出のフィルターが一致する場合) にのみデフォルトの自動プリセットを無効にしたいと考えています。
Version 4.4.0 (2023/06/21)
- その他の変更点
・JPEG ファイルは、ファイル拡張子の代わりにマジック バイトを使用して識別されます。これは、JPEG 画像が予期しない拡張子のファイルになる場合に役立ちます。
・暗室ビューの下部にある「クイック アクセス」スタイルとプリセット メニューにショートカットを割り当てることができます。
・標準の処理シナリオで使用されないコントロールがデフォルトで非表示になるように、折りたたみ可能なセクションをシグモイド モジュールに追加します。
・カリング ビューの画像オーバーレイに若干の変更を加え、邪魔にならないようにしました。 - バグの修正
・OpenCL で発生する可能性のある不正な固定メモリ転送を修正しました。
・負のオフセットを持つタイムゾーンが含まれている場合に画像キャプチャのタイムスタンプが破損する原因となった日付/時刻サニタイズ機能のバグを修正しました。
・「%」を含むトースト メッセージを修正しました。
・最初のフィルターが空の場合に除外ルールを使用するコレクション モジュールを修正しました。
・「中間グレー補正」設定時のRGBカーブヒストグラム表示を修正しました。
・モジュールのロードに失敗した場合に発生する可能性のある無限ループを修正しました。
・再起動時に「ヒストグラムを非表示」設定が適切に尊重されます。
・ダークテーブルチャートのクラッシュを修正。
・デモザイク モジュールの Y0 マスク計算を修正しました。
・Windows 実装の破損を避けるため、設定の読み込みに fscanf() を使用しないでください。
・RYB ベクトルスコープ オプションを darktable 設定ファイルに追加して、起動時に適切なヒストグラム ビュー設定を確保します。
・ワイド ポップアップが関連するウィジェットと同じディスプレイに適切に表示されることを確認します。
・カメラのテザリングで発生する可能性のあるクラッシュを修正しました。
・ダイアログ ボックスの [はい]/[いいえ] ボタンが標準のショートカット alt+yとに反応するようにしますalt+n。
・ロード順序が間違っていたために完全に効果がなかった設定のサニタイズを修正しました。
・シグモイド モジュールのオンライン ドキュメントへのリンクを追加します。
・カラーキャリブレーションエキスパンダーのツールチップを修正しました。
・カラー プロファイル データが埋め込まれていない画像のカラー プロファイル選択が正しく行われない、HEIF 画像ビット深度の誤ったレポートを修正しました。
・悲観的すぎてスナップショットの切り替えが遅くなるスナップショットの無効化を修正しました。
・LUT モジュールのいくつかのメッセージを修正しました。 - …(省略)
※ 本ソフトは owl 様 のご推薦により掲載させていただきました。(掲載日:2020年06月04日)