オープンソースでクロスプラットフォームの写真ワークフローソフト
darktable
- 海外
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- 対応OS:
- Windows 10(64bit), Mac, Linux
- バージョン:
- 4.6.1(2024/02/17)
- 価格:
- 無料
ライトテーブルとダークルーム(暗室)を利用して、写真の管理・編集を行えるオープンソースの写真ワークフローソフトです。
ライトテーブルではサムネイル表示された画像ごとに5段階の評価、カラーラベル、タグ付け、Exif 情報の表示やメタデータの編集などを利用して画像を管理し、ダークルームでは画像を大きく表示して色補正、トーンカーブ、露光、ホワイトバランス、レンズ補正、トリミングと回転など、様々なモジュールを利用して画像の調整や編集を行うことができます。
- 提供元:
- darktable team
darktable の使い方
ダウンロード
- 提供元サイトのダウンロードページへアクセスし、「Windows」項目下の「darktable-4.6.1-win64.exe」リンクをクリックしてダウンロードします。
※ Mac 版、Linux 版はそれぞれのリンクをクリックしてダウンロードします。 - ダウンロードしたセットアップファイル(darktable-4.6.1-win64.exe)からインストールします。
使い方
基本的な使い方
画像ファイルをライブラリに追加する
- 本ソフトを起動すると、メイン画面が表示されます。
画面左の「インポート」⇒「ライブラリに追加」とクリックします。 - 「ライブラリに追加」画面が表示されます。
画面左上から場所を選択し、画面左下からフォルダーを選択すると画面右に読み込み可能なファイルがリスト表示されます。
画面右下の「ライブラリに追加」ボタンをクリックします。
※ 追加したいフォルダーが表示されない場合は、画面左上の「場所」項目右にある「+」をクリックして「ディレクトリを選択してください」ダイアログから開くフォルダーを追加できます。
※ 画面右の をクリックすると、サムネイルが表示されます。また、画面右上の をクリックするとまとめてサムネイルを表示できます。
ライトテーブル
画像ファイルをライブラリに追加するとサムネイル形式で一覧表示されます。- 画面左の「画像情報」をクリックすると、マウスカーソル下の写真の Exif 情報を表示します。
- Ctrl + マウスホイールのスクロールで、サムネイル表示をズームイン・ズームアウトします。
- サムネイル画像を選択し、画面右の「選択画像」から、次のような操作ができます。
- 削除(ソフト上のコレクションから削除)
- 削除(ゴミ箱)(実データをごみ箱に移動)
- 移動
- コピー
- HDR作成
- 複製
- 回転/回転をリセット
- ローカルにコピー/ローカルにコピーを再同期
- グループ化/解除
ライトテーブル - 選択画像の操作
- サムネイル画像を選択し、画面右の「メタデータ エディタ」からメタデータ(タイトル、説明、作成者、発行者、権利、注釈)を編集できます。
ライトテーブル - メタデータエディタ
- サムネイル画像を選択し、画面右の「エクスポート」から編集した画像ファイルを保存します。
※ 表示される「エクスポート」ボタンをクリックして保存します。
※ デフォルトでは画像ファイルと同じ場所に「darktable_exported」フォルダーを作成し、その中に保存します。ライトテーブル - エクスポート
サムネイル表示されている画像をダブルクリックするか、クリックして選択した後、画面上部の「ダークルーム」をクリックするとダークルーム表示になります。
ダークルーム
画面右上のヒストグラムや画面右の「モジュール」を利用して編集できます。デフォルトでは次のようなモジュールが表示されています。
- スプリットトーン
- 着色
- カラーゾーン
- ベルビア
- 色のコントラスト
- 色の補正
- シャドウとハイライト
- レベル
- トーンカーブ
- コントラスト・明るさ・彩度
- RGBレベル
- RGBカーブ
- カラーバランスRGB
- カラーキャリブレーション
- グラデーションND
- トーンイコライザー
※ 各モジュール左にある をクリックして にすると設定した効果がオフ(無効)になります。反対に をクリックして にすると設定した効果がオン(有効)になります。
表示されていないモジュールを利用する
画面右上のヒストグラムと画面右の「モジュール」の間のをクリックしてその他のモジュールを利用できます。
左から順に次の項目となります。
- クイックアクセスパネル
ローカルコントラスト、フィルミックRGB、カラーバランスRGB、露出、回転とパースペクティブ、レンズ補正、ノイズ除去(プロファイル)、ホワイトバランス - アクティブなモジュールのみ表示
現在有効なモジュールのみ表示します。 - テクニカル
ディザリング、出力カラープロファイル、色の再構成、LUT 3D、フィルミックRGB、ベースカーブ… - グレーティング
初期表示されていたモジュールです。 - エフェクト
透かし、縁取り、ビネット、ソフト化、フィルム粒子、モノクローム、暗所視、ブルーム…
※ 表示されている項目は画面右上のヒストグラムと画面右の「モジュール」の間の をクリックして変更可能です。
その他
画面上下左右にある ▼ ▲ アイコンをクリックしてメニューの表示/非表示を切り替えられます。参考リンク
- アローの野帳
【RAW現像フリーソフト】darktableがRawTherapeeより使いやすいかも? - gihyo.jp
UbuntuとdarktableではじめるRAW現像入門 - computer_philosopher’s diary
Darktableの現像の概要(darktabel第2回)
更新履歴
Version 4.6.1 (2024/02/17)
- ビッグワンズ
- ウクライナ語、ポーランド語、オランダ語への翻訳を含む、darktable 4.6 のドキュメントが完成しました。詳細については、https://www.darktable.org/resources を参照してください。
- パフォーマンスの向上
- 問題をピクセルパイプに報告せずに、文字化けまたは未処理の出力を生成する可能性がある一部の OpenCL コード パスを修正しました。
- その他の変更点
- インポート ダイアログからのイメージ検出が非同期で実行されるようになりました。これは、別の場所/ディレクトリを選択するか、再帰モードのチェックを外すことで、長い解析 (膨大な数のサブディレクトリとファイルを含むディレクトリで再帰モードを使用することによる) を中断できることを意味します。
- バグの修正
- 再帰モードでの画像のインポートに関する問題を修正しました。
最初にディレクトリを選択せずにこのモードを使用すると、ディスク全体を解析する必要があるため、darktable がフリーズする可能性があります (ただし、最終的には回復します)。 - 再帰モードでイメージをインポートする場合、サブディレクトリで検出されたイメージのサムが適切に表示されるようになりました。
- QOI イメージ ローダーのメモリとリソースのリークを修正しました。
- RGBE画像ローダーを修正しました。
- 回転と遠近法モジュールでガイドラインが表示されないという問題が修正されました。
- 画像を切り替えるときのカリングモードでの非永続的なズームレベルを修正しました。
- GPU またはシステム メモリが不足しているときに発生する詳細マスクに関連するクラッシュを修正しました。
- 2 番目のスナップショットを作成した後の最初のスナップショットの間違ったレンダリングが修正されました。
- 選択したスタイルは、編集後もスタイル ダイアログに保持されます。
- ISO、絞り、およびアスペクト比のコレクション選択がすべてのロケールで機能するように修正されました
(ロケール固有の小数点記号に関係なく)。 - 内部バッファ サイズの計算中に丸めの問題が原因でクラッシュする可能性がある RAW 色収差モジュールを修正しました。これにより、
バッファ オーバーフローが発生し、darktable がクラッシュする可能性があります。 - レンズ補正、回転と遠近法、レタッチ、液化モジュールで補間する際のアンダーシュートを回避します。
- 高 ISO Canon CR3 ファイルをデコードする際のアーティファクトに対する LibRaw 修正を含めます。
- スタイルを適用するときにモジュール名が文字化けして表示される可能性があった、間違ったモジュール名が修正されました。
- バージョン 2 からのレンズ補正レガシー パラメータの移行で初期化される可能性があった誤ったデフォルト値を修正しました。
- カラー バランス RGB の非常に暗い領域で出力が文字化けし、OpenCL エラーが発生する可能性があった問題を修正しました。
- さまざまなカードの OpenCL 起動を修正しました。
- 暗室モジュールを展開したときに、右クリックしてドラッグした回転線が画像上に表示されない問題を修正しました。
- トラックパッド使用時のライトテーブルのスクロールフリーズを修正しました。
- HDR で作成された DNG ファイルとの互換性の問題を修正しました。
- キャプチャのライブビュー モードを使用するときに発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
- 一部の画像の領域が無地のグレーになったり、親指が非常に小さくなったりするライトテーブル カリング モードでのズームのバグを修正しました。
- パイプの再計算が欠落していたため、処理モジュール(トーン イコライザーなど) のグラフが適切に更新されなかった問題を修正しました。
- 修飾キーと組み合わせて使用した場合の macOS 上のマウス スクロール ホイールの問題Shift(カラー ハーモニーの幅、モジュールの高さ、ジオタグの日付/時刻など) を修正しました。
- 再帰モードでの画像のインポートに関する問題を修正しました。
Version 4.6.0 (2023/12/21)
- ダークテーブル 4.4 以降:
- darktable+rawspeed に 1648 コミット
- 553 件のプル リクエストが処理されました
- 49 件が終了しました
- ビッグワンズ
darktable 4.6 に追加された主な機能の概要です。
- 暗室ビューで画像を編集しているときに、編集履歴が定期的に (10 秒ごと) 自動保存されるようになりました。自動保存間隔は (設定によって) 変更することも、(間隔を 0 に設定することで) 自動保存を完全に無効にすることもできます。
- 新しい処理モジュールrgb プライマリが追加されました。このモジュールは、繊細な色補正やクリエイティブなカラー グレーディングに使用できます。「色相」と「純度」コントロールを使用して、赤、緑、青の原色を移動できます。
基礎となるピクセル操作は、本質的にチャネル ミキシングと同じです。 - さらに、シグモイドモジュールには新しい原色セクションが含まれており、これを使用して困難な照明状況 (LED など) を適切に処理し、画像の全体的な外観を調整することができます。これらのパラメータを変更すると、心地よい夕焼けや改善された肌の色合いなどを提供できます。この機能は、シグモイドのチャンネルごとのモードでのみ使用でき、Troy Sobotka のAgX およびBlender コミュニティの関連作業からのアイデアに大まかに基づいています。付属の「スムーズ」プリセットは、この機能を使用してさらに修正するための適切な開始点となります。
- 液化モジュールとレタッチ モジュールを使用する場合、切り取られていない完全な画像が常に表示され、切り取られた場合は長方形がオーバーレイされて表示されるようになりました。これにより、最初にクロップ モジュールを無効にし、終了後に再度有効にする必要がなく、画像の切り取られた部分を使用できるようになります。
- 暗室ビューでパンまたはズームすると、新しく表示された領域に対して画像が完全に再計算されるまで、低解像度のプレースホルダーが表示されていました。ここで、前のビューの一部がまだ表示されている場合、その部分はすぐに高品質で表示され、パイプが終了するまで画像の残りの部分のみが一時的に低品質で表示されます。
これは、暗室画像表示の完全な再加工の一環として実現され、低解像度のプレースホルダーを再計算された画像データに置き換えるとき、またはフルビューとクロップビューを切り替えるとき(クロップ、レタッチ、または液状化するとき)のいくつかの迷惑なジャンプも削除されました。モジュールはフォーカスされていません)。
Version 4.4.2 (2023/07/22)
- ダークテーブル 4.4.1 以降:
- darktable+rawspeed に 53 コミット
- 19 件のプル リクエストが処理されました
- 1 件の案件が終了しました
- バグの修正
・Graduated Density : 負の EV の密度計算を修正。
・DEVELOP_BLEND_CS_RAW のブレンド用 OpenCL 画像バッファの誤った割り当てを修正。
・ハイライトと RAW 色収差モジュールの roi_in 計算を修正しました。
・プリントビューで、cm/inch 単位のグリッドへのスナップを修正しました。mmのみが適切に処理されました。
・ライトテーブルからスタイルを適用する際、ハイライトの再構成方法がクリップにリセットされる問題を修正しました。
・Windows で GraphicMagick を使用した、いくつかの画像フォーマットの読み込みを修正しました。
・入力カラープロファイルとカラーバランスの計算ミスのため、画像の右下の境界線に誤ったピクセルが表示される問題を修正しました。
・レタッチモジュールの ROI 計算で、クロップが有効な場合に、一部のクローン領域が無効になっていたのを修正しました。一部のクローン領域が非アクティブになる問題を修正しました。を修正しました。このバグは、暗室のメインビューでのみ表示されました。
・アルゴリズムとセンサーに従ってデモザイサー RoI の位置を修正しました。 画像の境界線に発生する可能性のある(小さな)黒いアーティファクトを回避します。
※ 本ソフトは owl 様 のご推薦により掲載させていただきました。(掲載日:2020年06月04日)