Wake on LAN 機能を利用して、遠隔操作で PC を起動させるソフトです。
起動させたい PC に Wake on LAN が有効になるように設定し、操作したい PC に本ソフトをインストールして利用します。
本ソフトでは LAN 内のデバイス一覧(ホスト名、IP アドレス、MAC アドレス)を表示し、その起動状態も表示します。
DHCP で IP アドレスを自動で割り振っている場合でも、IP アドレスの更新を自動検出して再設定する機能を備えています。
nWOL の使い方
ダウンロード と インストール
- 提供元サイトのダウンロードページへアクセスし、「nWOL Version 1.7.81 (64bit) インストーラパッケージ」リンク、または「nWOL Version 1.7.81 (32bit) インストーラパッケージ」リンクをクリックします。
※ USB メモリー等で持ち運べるポータブル版を利用したい場合は、「nWOL Version 1.7.81 (64bit/32bit共通) ZIP パッケージ」リンクをクリックします。 - 「Download Now!」ボタンをクリックしてダウンロードします。
- ダウンロードしたセットアップファイル(nWOLSetup_x64.1.7.81.0.msi または nWOLSetup_x86.1.7.81.0.msi)からインストールします。
※ 他の PC を操作する PC にインストールします。
使い方
操作される側のPCの設定 - Wake on LAN の設定
起動される側の PC にて、Wake on LAN(以下、WOL と呼びます)の設定が必要になります。※ PC によっては WOL の設定に対応していない場合があります。
利用しているネットワークアダプターを確認する(Windows 10 の場合)
接続しているネットワークの利用しているアダプターが、どのアダプターか次の手順で確認できます。- タスクトレイのネットワークアイコンをクリックし、接続中のネットワークの「プロパティ」をクリックします。
- 「設定」画面の「ネットワークとインターネット」の接続済みネットワークの画面が表示されます。
画面をスクロールして「プロパティ」項目の「説明」にて利用中のネットワーク アダプターをメモします。
Windows 10 の WOL の設定
- スタートボタンの右クリックメニューから「デバイス マネージャー」をクリックして起動します。
- 「デバイスマネージャー」画面の「ネットワーク アダプター」から、現在利用しているネットワークアダプター(※先ほどメモしておいた名前)をダブルクリックしてプロパティ画面を表示します。
- プロパティ画面の「詳細設定」タブにて、Wake on Magic Packet の値を Enabled に選択します。
- 続いて「電源の管理」タブにて次の2項目にチェックを入れます。
- このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする
- Magic Packet でのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする
ネットワーク アダプターのプロパティ「電源の管理」タブ
- 「OK」ボタンをクリックしてプロパティ画面を閉じます。
※ PC によっては BIOS の設定が必要になったり、その他の設定が必要になる場合があります。詳しくはWake On LAN でコンピュータを起動する - @ITなどを参照ください。
操作する側の PC の設定 - WOL を利用して PC を起動する
- 本ソフトを起動すると、設定画面が表示されます。
※ 設定画面が表示されない場合は、タスクトレイの の右クリックメニューから「nWOL の設定」をクリックすると表示されます。 - 「設定Scan」ボタンをクリックすると、LAN 内に接続中のデバイスが一覧表示されます。
※ 設定画面の操作方法等については後述します。「OK」ボタンをクリックします。 - メイン画面が表示されます。
起動中のデバイスは「On」、起動していないデバイスは「Off」と表示されます。
※ メイン画面が表示されない場合は、タスクトレイの をクリックするか、 アイコンの右クリックメニュー「nWOL を開く」をクリックすると表示されます。nWOL - メイン画面
- 起動させたいPCがスリープしている場合、
アイコンをクリックします。電源アイコンをクリックして起動を指示
- 起動すると「On」の表示に変わります。
PC が起動すると「On」表示に
設定画面について
- 「Scan」ボタンをクリックして表示される項目は、ホスト名、IP アドレス、MAC アドレス、WOL(Wake on LAN の有効/無効)。
- 「削除」ボタンをクリックして、操作しようと考えている PC 以外を一覧から非表示にすることもできます。
※ 「Scan」ボタンをクリックするなどして再表示可能です。 - 「Scan」ボタンをクリックしなくても、設定画面上部の「ホスト情報」項目から IP アドレスを入力して「ホスト名/MAC取得」ボタンをクリックして LAN 内デバイス情報を取得し、「追加」ボタンをクリックして個別に追加することも可能です。
- 「IP アドレス・ホスト名自動修正」のプルダウンをクリックして設定項目を変更すると、DHCP などで変更されてしまった IP アドレスを最新の IP アドレスに自動修正したり、PC 側で変更されたホスト名(コンピューター名)を自動修正したりできるようになります。
- 「タスクトレイに常駐」にチェックを入れると、「×」ボタンをクリックして閉じても終了せず、タスクトレイに常駐します。
※ 本ソフトを終了するにはタスクトレイアイコンの右クリックメニュー「nWOL の終了」をクリックして終了します。
※ 次回以降起動時には、タスクトレイにアイコンが表示されるだけなので、タスクトレイアイコンからメイン画面などを表示します。 - 「ホスト情報共有ファイル」の「書き込み」ボタンをクリックしてホスト情報共有ファイルを作成しておくと、次回以降本ソフトを起動したときに、LAN 内の PC 一覧情報が「書き込み」ボタンクリック時の状態で起動します。
※ ホスト情報共有ファイルを作成していない場合は、再び「Scan」ボタンをクリックするなどして一覧を取得する必要があります。
更新履歴
Version 2.1.20 (2025/02/23)
- nWOL 2.1.12 の nWOLc について、conf ファイルを読み込めない事象があることが判明しましたので、修正しました。おそらく Windows 11 にて発生していたのではないかと思われます。
- Windows 11 では、Defender が、nWOL.exe, nWOLc.exe を脅威のあるプログラムとして検疫してしまう可能性があることも判明したため、対処しています。今後、Defender のポリシーが変更になるなどにより、検疫されるようになる可能性もありますが、その場合、ご連絡ください。
Version 2.1.12 (2025/02/16)
- ホストのグループを定義可能。メイン画面でグループを選択して表示することができます。
- pingを返さないホストの Online 判定が可能となりました。(同一 LAN 内ホスト)
- グループごと、または、ホストごとに、ping 間隔、表示色、サウンドなどのカスタマイズ設定ができます。(一部*)
- ホストに対してコマンドを実行可能。ホスト名ダブルクリックやアイコンクリックなどから、explorer、リモートデスクトップ、シャットダウン等の処理が実行できます。(*)
- 独自のバッチファイルを登録することで、コマンドを自由に追加可能。認証支援機能を提供。(*)
- コマンド実行を管理するコマンドコンソール機能。(*)
- メイン画面のデザイン機能を大幅拡大。デザイン設定を複数保存可能。(*)
- ログ記録機能。(*)
- その他たくさん
Version 1.7.81 (2024/08/18)
- タスクトレイ常駐設定時、nWOL 起動後メイン画面が表示されるまでの間、ホスト状態が正しくアイコン色表示できていない不具合を修正。
- タスクトレイ常駐設定時、nWOL 起動後メイン画面が表示されるまでの間、サウンドがならない問題を修正。
- システムドライブが C ドライブ以外にインストールされている時に、nWOL の起動ができない問題を修正。
ユーザーレビュー
-
まだレビューが投稿されていません。
このソフトの最初のレビューを書いてみませんか?