連番の追加、ID3/MP3 タグの利用、文字の追加/置換/除去などの様々な方法による高度なリネームが可能なソフト

Advanced Renamer のアイコン

Advanced Renamer

ダウンロード支援

バージョン
3.95 / 4.06
更新日
2024/11/11
対応 OS
Windows
言語
日本語
価格
無料
提供元

複数のファイル名/フォルダー名をまとめて変換できるリネームソフトです。
14つ用意された「リネームメソッド」を用いて連番の追加や振り直し、ID3/MP3 タグの追加、イメージタグ/ビデオタグ/GPS 位置情報、チェックサムなどを追加したり、任意の文字の追加/置換/除去/順番の入れ替えなどをしたり、エディターを編集するように柔軟なリネームを行ったり、属性やタイムスタンプの変更を行ったりできます。
リネームを間違えてしまった場合でも、「元に戻す」機能から元に戻すことが可能です。

※ 個人の家庭での使用に限り無料で利用できますが、利用頻度の高い場合はプロジェクトをサポートするためにライセンス購入をご検討ください。

Advanced Renamer の使い方

ダウンロード と インストール

  1. 提供元サイトのダウンロードページへアクセスし、「Download Advanced Renamer 4.06」項目下の「Installer」ボタンをクリックしてダウンロードします。
    USB メモリー等で持ち運べるポータブル版を利用したい場合は、下の「Download now!」ボタンをクリックしてダウンロードします。
    Microsoft Store 版はこちらからダウンロードします。
  2. ダウンロードしたセットアップファイル(advanced_renamer_setup_4_06.exe)からインストールします。
    インストール

    インストール

使い方

初期設定 - 表示言語の選択

本ソフト起動時に「Select Language(言語選択)」画面が表示されます。
「Japanese」を選択すると日本語で利用できます。
日本語化手順 - 「Settings」をクリック

日本語化手順 - 「Settings」をクリック

「Environment」タブ画面にて「Japanese」を選択して日本語化

「Environment」タブ画面にて「Japanese」を選択して日本語化


※ 「Japanese」を選択しそこなってしまった場合は、メニューバーから「Program」⇒「Settings」とクリックして言語変更可能です(ソフトの再起動が必要になります)。
日本語化された Advanced Renamer - メイン画面

日本語化された Advanced Renamer - メイン画面



ファイル名を一括リネームする

写真ファイルの GPS 情報から、都道府県名+連番のファイル名へリネームする例を紹介します。
  1. リネームしたいファイル、またはリネームしたいファイルを含むフォルダーをメイン画面右へドラッグ&ドロップすると、ファイル名がリスト表示されます。
    ※ またはツールバーの「Files」または「Folders」から追加します。
    ファイルを読み込み、リスト表示

    ファイルを読み込み、リスト表示

  2. メイン画面左の「リネームメソッドの設定」下の メソッドを追加 ボタンをクリックしてリネームメソッド(リネーム方法)を選択します。
    ここでは「新しい名前」をクリックします。
    リネームメソッドを選択

    リネームメソッドを選択

  3. 「新しい名前」の小ウィンドウが表示されます。
    次のデフォルトタグが用意されています。
    • Inc Nr … 連番(1, 2, 3, 4, ...)
    • Inc NrDir … 連番(1, 2, 3, 4, ...)/フォルダーごと
    • Inc Alpha … 文字の連番(A, B, C, D, ...)
    • Name … ファイル名
    • Ext … ドットを除いた拡張子
    • FolderName … フォルダー名
    • Num Files … フォルダー内のファイル総数
    • Num Dirs … フォルダー内のフォルダー総数
    • Num Items … リスト内のファイル総数
    • Word … ファイル名のインデックス付き単語
    リネームメソッド - 新しい名前

    リネームメソッド - 新しい名前



    タグをクリックすると「新しい名前」下のテキストボックスにタグが追加され、画面中央の「新しいファイル名」にリネーム後のファイル名が表示されます。
    「<Inc Nr>」をクリックすると、「01.jpg, 02.jpg, ...」のように連番のファイル名に変換されます。
    「Inc Nr」を選択して連番にリネーム

    「Inc Nr」を選択して連番にリネーム

  4. 連番だけだとファイル名としてわかりにくいので、ここでは写真の GPS 情報を利用したファイル名を設定します。
    「新しい名前」下のテキストボックス下の icon をクリックして「GPS」をクリックします。
  5. 「GPS - State」をクリックすると、写真が撮影された都道府県がファイル名に設定されます。
    先ほどの「Inc Nr(連番)」と組み合わせて、間にハイフン(-)を追加すると、「(都道府県名)-(連番)」のファイル名となります。
    ※ スクリーンショットでは Aichi-01.jpg, Aichi-02.jpg, ... となります。
    ※ メイン画面左上の「新しい名前」下のテキストボックスに「<GPS State>-<Inc NR:1>」と入力すれば OK です。
    「GPS State」を選択して都道府県名にリネーム

    「GPS State」を選択して都道府県名にリネーム

  6. 実際にファイル名をリネームするには、画面右上の「Start batch」ボタンをクリックします。
  7. リネームを開始」画面が表示されるので「実行」ボタンをクリックします。
    「Start batch」ボタンをクリックしてリネームを開始

    「Start batch」ボタンをクリックしてリネームを開始

  8. リネームが終わると「進捗」画面のインジケーターが最後まで進むので、画面右上の「×」ボタンをクリックして閉じます。
    リネームを開始 - 実行ボタンをクリックしてリネーム実行

    リネームを開始 - 実行ボタンをクリックしてリネーム実行


リネームを元に戻す

本ソフトで実行したリネームを元に戻します。
  1. メイン画面右下の「一括処理を元に戻す」ボタンをクリックします。
    ※ メニューバー右にある「一括処理を元に戻す」でも OK です。
    進捗 - リネーム完了

    進捗 - リネーム完了

  2. 「元に戻す」画面が表示されるので、画面左の日時から元に戻したいジョブを選択すると、リネームを実行した内容が表示されます。
    リネーム実行後に戻したくなった場合「Undo last batch(最後の一括処理を元に戻す)」

    リネーム実行後に戻したくなった場合「Undo last batch(最後の一括処理を元に戻す)」

  3. 画面右下の「リストを元に戻す」ボタンをクリックすると、リネームを元に戻す処理を行い、完了すると「リネームのアンドゥに成功しました」ウィンドウが表示されるので「OK」ボタンをクリックします。
    「元に戻す」画面

    「元に戻す」画面


エディターを編集するようにリネームする

ちょうどよいリネームの条件指定がわからないけど、どうにか簡単にリネームできないものか。
そんなときに有効な、エディターを編集するようにリネームする方法があります。

メイン画面左の「リネームメソッドの設定」下の メソッドを追加 ボタンをクリックしてリネームメソッド(リネーム方法)から「リスト」を選べば OK です。
「入力リスト」ボタンをクリックするとファイル名が読み込まれるので、そこを編集してリネームできます。
※ 同じファイル名となってしまう場合はエラーとなります。
元に戻すことに成功

元に戻すことに成功



ファイル名を一括置換する

ファイル名を一括リネームすると同じ手順です。
メイン画面左の「リネームメソッドの設定」下の メソッドを追加 ボタンをクリックしてリネームメソッド(リネーム方法)から「置換」を選べば OK です。
リネームメソッド - リスト

リネームメソッド - リスト



複数の条件を指定して置換する
メイン画面左の「リネームメソッドの設定」下の メソッドを追加 ボタンをクリックしてリネームメソッド(リネーム方法)から「リスト置換」を選べば OK です。
「追加」ボタンをクリックして置換条件を複数個追加できます。
リネームメソッド - 置換

リネームメソッド - 置換



リネームメソッドの種類

メイン画面左の「リネームメソッドの設定」下の メソッドを追加 ボタンから、次のリネームメソッドを利用できます。
リネームメソッドを複数組み合わせて利用することも可能で、「適用箇所」を名前のみ、拡張子のみ、名前と拡張子、から選択可能することもできます。
リネームメソッド - リスト

リネームメソッド - リスト


  • 新しい名前
    連番、インクリメント文字(A,B,C,D…)、ファイル名、拡張子、ディレクトリ名、ID3/MP3 タグ、画像タグ、イメージタグ、作成日時/更新日時、ビデオタグ、GPS 位置情報、チェックサム(MD5/SHA-1/SHA-256)などから新しく名前を設定できます。
  • 新規作成
    すべて大文字/小文字、先頭だけ大文字/小文字、大文字小文字を逆転などの設定が可能です。
  • 移動
    • 移動始点(移動開始位置:何文字目を移動するか)
    • 長さ(何文字を移動するか)
    • 移動先(移動先位置:何文字目へ移動するか)
    を設定して、ファイル名内の文字の移動を設定できます。
  • 除去
    • 除去数(何文字を除去するか)
    • 開始まで(何文字目から除去するか)
    を指定してファイル名から特定文字数を除去します。
  • パターン削除
    「パターン」に指定した文字を削除します。
    例えば「7」と入力した場合、ファイル名に 7 が含まれていれば 7 を削除したファイル名にリネームします。
  • 番号の振り直し
    連番等のファイル名に数字が追加されている場合は、あらためて連番を振りなおします。
  • 置換
    • テキストの置換(置換前の文字)
    • 置換文字(置換後の文字)
    を入力してファイル名の一部を置換します。
  • 追加
    • 追加(追加したい文字)
    • インデックス(挿入したい場所)
    を指定してファイル名に文字を追加します。
  • リスト
    エディターにて入力してファイル名を変換します。
  • リスト置換
    「追加」ボタンをクリックして複数パターンを置換できます。
  • 入れ替え
    指定した区切り文字を境にファイル名の位置を入れ替えます。
    例えばファイル名が「IMG_6971.jpg」の場合、区切りに「_」を指定すると、「6971_IMG.jpg」となります。
  • クリーン(トリム)
    • 文字のトリム(削除したい文字)
    を指定してファイル名の前後に指定した文字があれば削除します。
  • 属性
    各属性の設定が可能です。
    • アーカイブ
    • 読み取り専用
    • 隠し属性
    • システム
  • タイムスタンプ
    • 作成日時
    • アクセスした日付と時間
    • 更新された日付と時間
    のいずれか、またはすべてに対して、
    • 作成日時
    • アクセスした日付と時間
    • 更新された日付と時間
    • イメージの作成日時
    • 絶対日時(任意の日時を指定)
    • 日付と時間(デルタ)
    • テンプレートファイル名(Year-Month-Day というファイル名の場合)
    • テンプレートフォルダ名(Year-Month-Day というフォルダー名の場合)
    へのタイムスタンプ変更が可能です。
  • スクリプト
    スクリプトを利用したリネームが可能です。

更新履歴

Version 4.06
(2024/11/11)
  • + デフォルト タブに新しいタグ が追加されました。これはファイルのメディア タイプを返します。メディア タイプはファイル拡張子によって決定され、ファイルの実際の内容に基づくものではありません。メディア タイプは、画像、音声、動画、ドキュメント、その他のいずれかです。
  • + タイムスタンプ メソッドの新しい [変更先] オプション: 現在
  • + フォント ファイル形式 .ttf および .otf からのメタデータの読み取りのサポートが追加されました
  • + キーに「time」または「date」が含まれ、値が「yyyy-mm-dd hh:mm:ss」形式であるメタデータ値は、日付と時刻の値として扱われ、そのようにフォーマットおよび調整できます
  • * 相対的な日付と時刻を設定する場合、入力ボックスで負の値は許可されませんでした
  • * エラーを含むバッチを開始する前に警告が表示され、[バッチを停止] をクリックすると、メイン ウィンドウが応答しなくなります
  • * ダーク テーマが使用されている場合、名前の衝突ルールが検出されたときの青色がより明るい青色に変更されました
  • * 便利なタグ <Img DateOriginal>、<Img DateCreate>、<Img TimeOriginal>、<Img TimeCreate> は、値を取得するために ExifTool を使用しなくなりました
  • * リストをクリアすると、アイテムの詳細パネルもクリアされるようになりました
  • + 一部の MakerNote メタデータのサポートが追加されましたNikon カメラから取得したメソッド値のサポートを向上
  • * メタデータ構造が他のメタデータ構造に埋め込まれている場合のサポートを向上
  • * 長いリストでメソッドを展開する際のメソッド リストの応答を高速化
  • + アニメーション PNG からのメタデータをサポート

Version 4.05
(2024/10/16)
  • * フォルダーの追加ウィンドウで、[OK] ボタンが常に表示されないバグを修正
  • * メディア ファイルから読み取るときに、メタデータ値の末尾の空白が削除されるようになりました
  • * フォルダー モードからファイル モードに切り替えると、エラーが表示されることがありました

Version 4.04
(2024/10/14)
  • * 座標が「度、分、秒」ではなく「度、小数分」で保存されている場合の GPS メタデータの読み取りを修正しました
  • * 複数のフォルダを選択した場合、フォルダの追加ウィンドウで [OK] ボタンが有効になりませんでした
  • * タグ が常に機能しない問題を修正しました
  • + 日付と時刻に基づくタグを使用する場合、数値を追加または減算します: <Img Hour:+2> は 2 時間を追加し、<Img Hour:-2> は 2 時間を減らします。<Img Time:hh-mm-ss:+2h-40n> は 2 時間を追加し、40 分を減らします。
  • * タグは、単語が数値の場合、値をゼロで埋めることがありました
  • * タグの挿入ウィンドウ: カラーテーマがダークに設定されている場合、正規表現の説明の背景がテーマを反映していませんでした
  • * ダークテーマでは、バッチ結果パネルに一部のリンクが青色で表示されていました
  • * バッチ結果パネルで「エラーを表示」ボタンをクリックすると、高 dpi ディスプレイではウィンドウがフルサイズで表示されませんでした
  • * 読み取り専用状態のファイルのタイムスタンプを変更するとエラーが表示されました
  • * 一部の MP4 ファイルでは、ビデオのタイムスタンプ タグに値がありませんでした
  • * フォルダーの追加ウィンドウには、フォルダーを追加するときにファイルを追加するコントロールのみが表示されていました
  • * フォルダー パネルで複数選択が許可されていませんでした

フィードバック


※ 本ソフトは 匿名ユーザー 様 のご推薦により掲載させていただきました。(掲載日:2021年09月13日)

ユーザーレビュー

  • 5

    1千超のフォルダに入った大量(全部で10万超)のファイルの拡張子o…

    パパング♂
    パパング♂
    1
    Windows 10

    1千超のフォルダに入った大量(全部で10万超)のファイルの拡張子octet-streamをjpgに変換する際に使用させていただきました。
    25,000ファイルまでという制限があったので、サブフォルダに10分割してからの作業です。
    Windowトップの[フォルダパネル]をオンにしておけば、次々サブフォルダをクリックして[選択を追加]するだけです。(ファイル追加のマスクもメソッドも残っていますので)
    敢えて指摘するならば、help(英文)の Start Batchボタンが分かりにくかったことです。
    このレヴューを読んでおけば[処理を開始]ボタンと書いてありましたね。
    このソフトを使用する前にLiNameを試しましたが、テキストが大きくなりすぎたのかエラーになりました。
    次にコマンド プロンプトで ren を実行してみましたが、1千超のサブフォルダに空白が含まれているためこれも断念。
    お~瑠璃ね~む でも良かったのかもしれませんが、サブフォルダまでファイルをリストアップするかどうか記憶が定かではなかったのでこのソフトを試してみました。
    それぞれ、長所がありますのでリネームツールの一つとしていかがでしょうか。

    ※画像のリネームメソッドのテキスト置換が[.octet-stream]置換文字が[jpg]適用箇所が[【名前と拡張子】]となっているのは元のファイルがABC..octet-streamというピリオドが1つ余分な名前のためです。(横着しました)
    普通ならテキスト置換は[octet-stream]置換文字が[jpg]適用箇所は[【拡張子】]でよいと思います。

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  • コメント

    フリーで使えるリネームソフトウェアの中ではとても多機能で柔軟です

    匿名ユーザー
    匿名ユーザー
    66
    -

    フリーで使えるリネームソフトウェアの中ではとても多機能で柔軟です。また、頻繁に更新が行われています。
    コマンドラインに対応しているほか、CSVファイルをインポートして編集することもできるようです。
    起動時には画像のような寄付を促すメッセージが表示されますが、「閉じる」をクリックすることで無料で使用し続けることができます。機能制限もありません。

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