WASAPI 排他モードで WAV/AIFF/FLAC/MP3 などの音楽ファイルを再生できるオープンソースのオーディオプレイヤーです。
再生リストの保存、読み込みに対応し、イベント駆動/タイマー駆動の選択、排他モード/共有モードの選択、レイテンシーの調整などをサポート。
音楽再生時には再生対象の音楽ファイルをすべてメモリーに書き出してから再生するため、再生リストに音楽ファイルが多ければ多いほど再生準備の時間がかかりますが、特に設定を触らなくても高品質の音楽再生を楽しむことができるのが魅力です。
PlayPcmWin の使い方
ダウンロード と インストール
- SourceForge.net へアクセスし、「Downloads」項目下、「64-bit version:」右のをクリックしてダウンロードします。
※ 32bit 版をダウンロードする場合は、SourceForge.net へアクセスし「32ビット版」右のリンクをクリックしてダウンロードします。 - ダウンロードした圧縮ファイル(PlayPcmWin585x64Portable.zip)を解凍し、PlayPcmWin.exe から起動します。
使い方
基本的な使い方
- 本ソフトを起動すると、メイン画面が表示されます。
- メニューバーから「ファイル」⇒「開く」とクリックして再生したい楽曲を選択するか、ドラッグ&ドロップして再生リストに登録します。
設定
画面右の設定を行います。
WASAPI設定
- 動作モード
排他モード/共有モードから選択します。
「排他モード」を選択すると、選択した出力デバイスで他の音声再生を行うことができなくなります。 - データ供給モード
イベント駆動/タイマー駆動から選択します。
- イベント駆動
OSに依存してバッファの書き込みを行います。
WASAPIからデータ要求された際に、再生スレッドは次のデータをWASAPIに送ります。 - タイマー駆動
バッファへの書き込みを本ソフト側で制御します。
再生スレッドが自発的に一定間隔で起動し、オーディオデバイスのバッファサイズを調べてその分のデータをWASAPIに送ります。
- イベント駆動
- 出力レイテンシー
データ転送の遅延時間を調整します。
一般的に数値が小さいほど音質が上がりますが、小さすぎると音割れ、ノイズの原因となります。 - 音声信号処理
出力デバイス
出力対象のデバイスを選択します。
※ 再生途中で変更することはできません。変更したい場合はいったん「停止」ボタンをクリックして再生を停止する必要があります。- 動作モード
再生する
画面下部の「再生」ボタンをクリックすると、画面下部に「音楽ファイルからPCMデータを抽出し、無圧縮 PCM をメモリに配置」と表示されるので、インジケーターが完了するまで待ちます。
※ 再生リストの音楽ファイルが多ければ多いほど時間がかかります。- 完了すると音楽が再生されます。
対応フォーマット
入力
- WAVE ファイル (*.wav, *.wave)
- FLAC ファイル (*.flac)
- AIFF ファイル (*.aif, *.aiff, *.aifc, *.aiffc)
- DSF ファイル (*.dsf)
- DFF ファイル (*.dff)
- CUE ファイル (*.cue)
- PPWPL ファイル (*.ppwpl)
- M3U ファイル (*.m3u, m3u8)
- MP3 ファイル (*.mp3)
出力
- CUE ファイル (*.cue)
- PPWPL ファイル (*.ppwpl)
更新履歴
Version 5.0.85 (2022/12/29)
- WAVファイルの読み出し及びサンプルフォーマット変換処理をIO completion ports機能、SSE2、AVX、AVX2、AVX512命令を用いて5GB/s程度まで高速化したが、他の部分がボトルネックになっており読み出し時間はあまり短縮されなかった。
Version 5.0.84 (2021/06/28)
- 前の曲ボタンと次の曲ボタンに ALT+E、ALT+X アクセスキーを各々割り当て。(キーボードの PrevTrack、NextTrack、PlayPause、Stop メディアキーには既に対応しております。)
Version 5.0.83 (2021/01/17)
- “M3U 再生リストに含まれる MP3 ファイルを読まない”バグ修正。
※ 本ソフトは kuroki55 様 のご推薦により掲載させていただきました。(掲載日:2019年09月17日)