ファイルのコピーや移動などのファイル管理を高速化する豊富な機能を備えたファイラー
AS/R
エクスプローラーよりもファイル表示が高速で、ファイル管理、ファイルコピー、ファイル編集と言った作業の高速化を実現できる、豊富な機能を備える まめFile の後継ファイラーです。
タブで複数フォルダーを表示でき、ソフトを終了しても開いていたフォルダーを記憶できるので、再び同じ状態からの作業が可能。
マウスのみの操作やキーボードのみの操作も意識して作られています。
非常に多機能で自由度が高いので、自分が使いやすいようにカスタマイズできるのが特徴です。
- 対応OS:
- Windows 10/11, Windows Server 2012/2016/2019/2022
- バージョン:
- 17.5.8.0(2024/07/14)
- 価格:
- 無料
- 提供元:
- 天野 晃治(制作ソフト一覧を見る)
AS/R の使い方
ダウンロード
- 提供元サイトのダウンロードページへアクセスし、「7zip圧縮、自前で7z書庫を解凍する版のダウンロード 5.5MB」リンクをクリックしてダウンロードします。
- ダウンロードした圧縮ファイル(ASR1758.zip)を解凍し、自己解凍形式ファイル(ASR1758.exe)を展開します。
- Setting.exe から「初回インストール」ボタンをクリックしてインストールします(初期設定を行います)。
※ Visual Studio 2019 Visual C++ ランタイム 32ビット版、または 64ビット版、またはその両方がインストールされていない場合、インストールが必要になります。
※ 「32ビットランタイムライブラリのテスト」ボタン、または「64ビットランタイムライブラリのテスト」ボタンをクリックして「Successful! 32bit runtime」ウィンドウまたは「Successful! 64bit runtime」ウィンドウが表示されれば Visual C++ ランタイムが正常にインストールされています。
使い方
基本的な使い方
- 複数フォルダーをタブで開き、マウスのドラッグ&ドロップでファイルの移動、コピーができます。
- 画面上部のツールバーは、メニューバー「表示」⇒「ツールバーとドッキングウィンドウ」からか、右クリックして表示/非表示が可能なほか、ドラッグしてフローティングさせることもできます。
- ツールバーの「プレビューバーの表示切替」アイコンをクリックしてファイルのプレビュー表示が可能です。
- ウィンドウの表示は左右に並べたり、縦に並べたりできるので、自分の操作しやすいように並べることが可能。
※ メニューバー「表示」⇒「ツールバーとドッキングウィンドウ」⇒「ウィンドウ管理」から操作用のツールバーを表示できます。 - メニューバー「表示」⇒「表示設定」⇒「フィルタ設定」からフィルタを設定し、ファイルの絞り込み表示が可能です。
「表示」⇒「表示設定」⇒「フィルタ設定」
- 表示フォント、マウス、キー、バーなどなど各種表示・動作は「ツール」⇒「環境設定」⇒「オプション」からカスタマイズできます。
更新履歴
Version 17.5.8.0 (2024/07/14)
- ホームページ上からサポート掲示板のリンクを削除する準備
・バージョン情報画面にあるサポート掲示板表示ボタンを非活性にならないように変更
・本体から受信した実行権限/版/本体認識のDPI情報をクリップボードにコピーするテキストに含めるように変更 - ライブラリの不具合に対する補完機能の追加
・高DPI環境でツールバー画像を新規作成/編集すると画像を破損する現象への対処
現象の説明メッセージと、配布画像に修復する機能を追加
Version 17.5.7.0 (2024/07/07)
- 分割時のインサイドツリーのフォーカス制御を変更
・インサイドツリーへのフォーカス遷移は、画面分割の有無に関係なくTABキーで移動するように変更
※画面分割の際にTABキーでペインを切り替えるのは、わざわざインサイドツリーの表示操作をしているユーザー操作を尊重する意図です。
・反対側のペインにフォーカスを移動する(ID:35708)コマンドを追加、各種メニュー定義を更新 - Windowsの不具合対応
・最近のWindows10/11 23H2でシェルのオーバーレイアイコンの背景色が透過しなくなったので切り取り時の描画に透過属性を付与した - 不具合対応
・リストがアクティブになるまで走査しない、がOFFの時に未走査のタブ表現が更新されない不具合の修正
・アドレスバーのボタン位置の微調整
・カスタムペーストの「ターゲットが既に存在する場合は自動リネームする」の挙動はエクスプローラーと微妙に異なり混乱しそうなので、対象パスを判断して自動付与に変更した
Version 17.5.5.0 (2024/06/16)
- 見た目などの変更
a.フォルダーバー/インサイドツリー
・ツリーの開ボタンの色味を変更して開/閉の視認性を上げた
b.タブバー
・描画ステータス変数が不要になっていたので削除
・未ナビゲートのタブのテキストは背景とテキスト色の中間色に変更
・ドライブアイコンを使用している場合、ドライブレターは重ね描画ではなくテキスト部で表示するように変更、また描画性能の改善
・レイアウトの調整
c.ウィンドウ管理バー
・描画ステータス変数が不要になっていたので削除
・未ナビゲートのタブのテキストは背景とテキスト色の中間色に変更
・ドライブアイコンを使用している場合、ドライブレターは重ね描画ではなくテキスト部で表示するように変更、また描画性能の改善
さらにアイコンインデックスをキャッシュするように変更
d.リスト(並べて表示)
・枠表示を線で表現するように変更、レイアウト微調整
・PCを表示した場合、「種類」を2行目、3行目に「空き容量/合計サイズ」に重ねてサイズグラフの表示を追加
e.リスト(一覧/詳細一覧)
・表示直後のフォーカス移動はアイテム全体が見える位置に変更
f.その他
・フォーカス枠の色指定が雑だったのでテキスト背景色の反対色で揃えた
・テキストのサムネイル表示時のレイアウトを微調整 - 日時フォーマットの追加(MkDir.exe、Rename.exe)
a.日付の追加
・%Y_%m_%d:スペース表記の置き換え用途
・%Y年%m月%D日(1桁全角):数字が一桁の場合は全角にする
※固定幅フォントの環境で縦揃えになるようにするためのもの、年は4桁なので対象外
b.時刻の追加
・%H_%M_%S:スペース表記の置き換え用途
・%H時%M分%S秒(1桁全角):数字が一桁の場合は全角にする
※固定幅フォントの環境で縦揃えになるようにするためのもの - リストのステータスエリア
・ロジックを整理して置換速度を大きく向上
(現時点で体感速度に大差はありませんが、性能の向上のための種まきです)
・新規マクロを12個追加
\t
%DisplayName%
%RealName%
%FullpathFileName%
%Attribute%
%ShellFlg%
%UpdateTime%
%CreateTime%
%AccessTime%
%SelItems%
%CheckCount%
%FocusNo%
・エクスプローラ風チェック、アイテムチェックの2つのモードにて、マウス操作でチェックボックスの全解除(選択状態は無し)を行った条件でステータスエリアの更新処理を追加
・マクロ入力補助の定義ファイルを更新 - インストール/更新
・InstAsr.exeの起動時の確認メッセージにコマンドライン/tの説明を追加
・配布のzip書庫を展開しないでInstAsr.exeを実行した場合の失敗メッセージを少し分かりやすくした
・exeの実行時にエラーになる場合はウィルススキャンソフトメーカーに連絡するようにメッセージに追記した
・Windowsの標準機能を使って解凍した場合など、配布ファイルのタイムスタンプを損壊した場合の中断メッセージの言い回しを修正 - 誤検出対策
7z.exeで作成した7zipの自己解凍書庫をウィルスと誤判定を繰り返す欠陥(再現性あり)があるウィルススキャンソフト向けの対策
具体的にはESET社およびキヤノンITソリューションズ株式会社の製品です。
・ヘルプに誤検出するウィルススキャンソフトがインストールされている環境では動作保証しないことを明記
・書庫生成の7z.exeをVer.24.05に更新
・zip版の配布書庫を作れるようにした
・7zファイルを自前で展開する版を作れるようにした - 現在のフォルダーの代替データストリームを削除(確認無し)コマンドを追加(ID:35217)
※イベントコマンドの「貼り付けの終了」や「リストの表示」などで問答無用で自動的に処理するような用途向け - カスタムペースト機能の追加
※貼り付けの際の問い合わせがうっとおしい、進捗ダイアログでフォーカスが外れるのが煩わしいといった用途
・オプション→リスト→貼り付け、に以下の設定を追加
a.カスタムペースト機能を有効にする
b.OSと連携するアンドゥ機能を使用する
c.問い合わせがあれば、全てYesと答える
d.新しいディレクトリの作成を確認しない
e.セキュリティ識別子を複製しない
f.接続されているファイルをグループ扱いしない
g.エラーメッセージを表示しない
h.ターゲットが既に存在する場合は自動リネームする
i.進捗ダイアログを表示しない
j.ごみ箱に格納されず、完全削除される場合に警告表示する - ベンチマーク検証用のスクリプトコマンドを追加
・LogMessage
ログバーにメッセージを出力するメッセージを送信する。
ログ種別は「スクリプトスレッド」動作種別は「情報」で出力する。
【書式】
LogMessage=[送信文字列]
・BenchStart/BenchStop
ベンチマークテスト用、BenchStartで計測タイマーを初期化し、呼ばれるたびにリセットする。
BenchStart~BenchStopが呼ばれるまでかかった時間(ミリ秒単位)を計測して変数に代入する。
【書式】
BenchStart
変数 = BenchStop - リストのチェック個数/フォーカスインデックス番号を内部で管理する仕組みの追加
※選択数のカウントループが半減し、並列処理化が可能になるので、将来的に大きな性能改善が見込める
ただし影響範囲が広いので徐々に適用範囲を広げる
・「チェックボックスなし」モードの判定の一元化および、何度も判定していた冗長な仕組みを整理
・チェックボックスのモード切替時の初期化を微妙に高速化
・自動更新でリネームを検知した際の処理の性能改善
・簡易型の選択の有無の判定処理の高速化
計算数が2(n-1)→2
・選択状態のチェック数が0か否かを使用するように変更
膨大な数の改修の一部で先行実装
今回の影響箇所は「リストで選択しているアイテムを登録」「ディレクトリ内検索」 - データ構成の整理
・デスクトップか否かのフラグを廃止して、フォルダータイプに一元化した
・ネットワークか否かのフラグを廃止して、フォルダータイプに一元化した
・フォルダー種別の判別ロジックの再確認
ユーザーディレクトリの特殊な扱いを一部減らした
デスクトップ、ネットワークの特殊な扱いを多く減らした - 安定性の向上
・OS等のシステムエラーの検出と回避の仕組みを大量に追加
・外的要因が多いメモリ開放の際の例外処理をトラップして破棄するようにした
デストラクタの速度低下による性能低下あり
・コア情報と表示情報の結合度を下げて表示情報の寿命を短くした
安定性の向上の布石 - 並列処理の見直し(前述の改修により可能になった性能改善)
・各種の並列処理においてOpenMPの利用をやめて、PPLと並列STLに置き換えた
・状態更新処理用のインデックスをunordered_mapからconcurrent_unordered_mapに変更して並列化した
・調整すべきパラメータが無くなったのでベンチマークでチューニングコマンド(ID:35906)を削除
※1コア環境では2~3割は性能劣化しており、2コアで従来並みです。
intel系8コア環境(i7-9700)で2.2~3.6倍速、AMD系16コア環境(Ryzen 7 7730U)で2.2~4.5倍速の改善です。
通常運用条件では、いずれも100万ファイルの格納ディレクトリの表示が約2.5秒→1.9秒程度
・インデックスが生成される条件で、上位階層への移動/ファイル名を指定して開くなどのフォーカス位置の検索速度の改善
※100万のサブディレクトリがあるディレクトリ間の移動の最悪ケースで7~9秒かかっていたものが測定不能な速度に短縮
・遅延処理を考慮していたフルパス文字列の生成を廃止して、並列処理に含めて走査速度を向上 - その他
・コード分析の警告の解消が200件くらい
nullチェックとnoexcept指定の追加など
・一覧生成スレッドの冗長なオーバーヘッドを削減
・Vislual Studioの更新(Ver.17.10)、新機能を使って下記の改善に貢献
a.メモリアライメントを調整してリスト上のアイテム1個当たり8バイト削減
b.以前使用を検討していたIShellItem2のポインタを除去、アイテム1個当たり8バイト削減
・データ系のクラスのコンストラクタの例外処理を大量に削除
コンストラクタの速度向上による性能向上
・低機能/高速文字列クラスの再代入処理でメモリの断片化をしにくくした
・メモリリーク検出のトラップを大量に追加
・表示用データの複製で、拡張子テキストの複製をループから数値演算にして高速化
・ログバーに出力するベンチマーク値を調整
・多数のCOMのポインタをスマートポインタに変更
・起動時/タブセット切り替え時の移動履歴保存の仕組みを再構築するも、性能が悪すぎて再封印 - 不具合修正
・全機能一覧で生成したHTMLでタグが閉じていないところがあった不具合の修正
・ボーダー無しの場合にステータスエリアに残像が残る不具合の修正
・オプションの画面内からのバージョンチェック時にコマンド名が間違っている不具合の修正