こういうホットキーがあればいいのに!を実現できるソフト
AutoHotkey
- 海外
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- 対応OS:
- Windows Vista/7/8/8.1/10
- バージョン:
- 1.1.36.02 / 2.0.2(2022/01/02)
- 価格:
- 無料
Windows のキーの組み合わせに、「何かのキー」を割り当てられるソフトです。
いつも使っているキーボード操作をより便利にしたい、マウスをなるべく使わずにキーボードで完結したい、といった場合に役立ちます。
動作の命令を記述する ” スクリプト ”を作成することで、本ソフトはスクリプトを読み込んで実行します。
スクリプトを作成することで、次のようなキーの置き換えや動作を設定、実行できるようになります。
- 矢印キーを置き換えてホームポジションの近くに配置
- あまり有効に利用されていないような無変換キーや変換キーを組み合わせた有効活用法
- ウィンドウの最大化・最小化のような単純な操作
- 条件分岐やループなどを使った、Windows 上で複雑な動作(より専門的な記述が必要となります)
- 提供元:
- Chris Mallet
AutoHotkey #1: Install and Hello World(英語)
AutoHotkey の使い方
ダウンロード
- 提供元サイトのダウンロードページへアクセスし、「v2.0.2」ボタンをクリックしてダウンロードします。
※ USB メモリー等で持ち運べるポータブル版を利用したい場合は、「v2.0.2」ボタン下の「v2.0.2」リンクをクリックしてダウンロードします。
※ 本ソフトの v2.0.2 のインストーラーおよび Zip ファイルは、VirusTotal で好ましくない結果が出ているため、安全面を考慮するのであれば「v1.1.36.02」の利用を推奨します。 - ダウンロードしたセットアップファイル(AutoHotkey_2.0.2_setup.exe)からインストールします。
- 「Please select the type of installation you wish to perform.(実行するインストールタイプを選択してください)」画面が表示されます。
「Express Installation」をクリックします。 - 「Installation complete.(インストール完了)」画面が表示されます。
- View Changes & New Features
本ソフトのヘルプファイルの「Changes & New Features(変更と新機能)」画面が表示されます。 - View the Tutorial
本ソフトのヘルプファイルの「Tutorial (quick start)(チュートリアル(クイックスタート))」画面が表示されます。 - Run AutoHotkey
本ソフトのヘルプファイルの「Welcome」画面が表示されます。 - Exit
セットアップ(インストール)を終了します。
※ 上3つの選択しではインストール完了画面が閉じられることはないため、最終的に一番下の選択肢である「Exit」をクリックすることになります。 - View Changes & New Features
使い方
設定サンプル
メッセージボックスを表示する
- メモ帳を開き、次のテキストを記入します。
MsgBox, Hello AutoHotkey world
- 次のように指定して保存します。
- ファイル名
script.ahk - ファイルの種類
すべてのファイル (*.*) - 文字コード
UTF-8
- ファイル名
- 保存した script.ahk をダブルクリックして実行すると、「Hello AutoHotkey world」ウィンドウが表示されます。
「Hello AutoHotkey world」ウィンドウの表示
「Alt」+「4」キーでアプリケーションを終了する
アプリケーションの終了ホットキーとして Alt + F4 キーがあります。Alt + F4 キーだと F4 キーが少し遠いので、4 キーで代用してしまおう、というものです。
- メモ帳を開き、次のテキストを記入します。
!4::Send,!{F4}
return - 次のように指定して保存します。
- ファイル名
QuitAlt4.ahk - ファイルの種類
すべてのファイル (*.*) - 文字コード
UTF-8
- ファイル名
- 保存した QuitAlt4.ahk をダブルクリックして実行すると、タスクトレイに
アイコンが表示されます。
この状態が先ほど設定したスクリプトが有効な状態です。
試しにいま開いているメモ帳をクリックして(アクティブにして)、Alt + 4 キーを押すとメモ帳が閉じられることを確認できます。 - 本スクリプトを終了するには、タスクトレイの
アイコンの右クリックメニュー「Exit」から終了できます。
「無変換」+「J」キーで矢印キー左に動かす
矢印キーはキーボードの少し離れた位置にあるので、無変換キーを活用してなるべく手を動かさずに矢印キーを押すということを目的としたキーバインド(複数キーの組み合わせ)です。- メモ帳を開き、次のテキストを記入します。
vk1D & j::Send, {left}
- 次のように指定して保存します。
- ファイル名
ArrowLeft.ahk - ファイルの種類
すべてのファイル (*.*) - 文字コード
UTF-8
- ファイル名
- 保存した ArrowLeft.ahk をダブルクリックして実行すると、タスクトレイに
アイコンが表示されます。
この状態が先ほど設定したスクリプトが有効な状態です。
試しにいま開いているメモ帳をクリックして(アクティブにして)、無変換 + J キーを押すとメモ帳内で点滅しているキャレットが左に移動することを確認できます。 - 本スクリプトを終了するには、タスクトレイの
アイコンの右クリックメニュー「Exit」から終了できます。
実装サンプル - 複数設定する
複数のスクリプトを組み合わせて、実際に利用できる設定のサンプルです。- メモ帳を開き、次のテキストを記入します。
; 無変換 + J キー ⇒ ← キー
; 無変換 + L キー ⇒ → キー
; 無変換 + I キー ⇒ ↑ キー
; 無変換 + K キー ⇒ ↓ キー
vk1D & j::Send, {Blind}{Left}
vk1D & l::Send, {Blind}{Right}
vk1D & i::Send, {Blind}{Up}
vk1D & k::Send, {Blind}{Down}
; 無変換 + , キー ⇒ Home キー
; 無変換 + . キー ⇒ End キー
vk1D & vkBC::Send, {Blind}{Home}
vk1D & vkBE::Send, {Blind}{End}
; 無変換 + U キー ⇒ PageUp キー
; 無変換 + O キー ⇒ PageDown キー
vk1D & u::Send, {Blind}{PgUp}
vk1D & o::Send, {Blind}{PgDn}
; 無変換 + 1 キー ⇒ F1 キー
; 無変換 + 2 キー ⇒ F2 キー
; 無変換 + 3 キー ⇒ F3 キー
; 無変換 + 4 キー ⇒ F4 キー
; 無変換 + 5 キー ⇒ F5 キー
; 無変換 + 6 キー ⇒ F6 キー
; 無変換 + 7 キー ⇒ F7 キー
; 無変換 + 8 キー ⇒ F8 キー
; 無変換 + 9 キー ⇒ F9 キー
; 無変換 + 0 キー ⇒ F10 キー
vk1D & 1::Send, {Blind}{F1}
vk1D & 2::Send, {Blind}{F2}
vk1D & 3::Send, {Blind}{F3}
vk1D & 4::Send, {Blind}{F4}
vk1D & 5::Send, {Blind}{F5}
vk1D & 6::Send, {Blind}{F6}
vk1D & 7::Send, {Blind}{F7}
vk1D & 8::Send, {Blind}{F8}
vk1D & 9::Send, {Blind}{F9}
vk1D & 0::Send, {Blind}{F10}※ 無変換キーとの組み合わせで別のキーを実行できるようにするスクリプトです。
※ {Blind} を追加すると他のキーとの組み合わせの動作も可能となります。例えばブラウザーでページを開いているときに Alt + 無変換 + J キーを押して前のページに移動可能となります。
※ ; の行はわかりやすいように補足したコメント行なので削除したり、自分なりのコメントに書き換えても動作は変わりません。実装サンプル
- 次のように指定して保存します。
- ファイル名
AutoHotkey.ahk - ファイルの種類
すべてのファイル (*.*) - 文字コード
UTF-8
- ファイル名
- 保存した AutoHotkey.ahk をダブルクリックして実行すると、タスクトレイに
アイコンが表示されます。
この状態が先ほど設定したスクリプトが有効な状態です。 - 本スクリプトを終了するには、タスクトレイの
アイコンの右クリックメニュー「Exit」から終了できます。
キーリスト
制御キー
キー | キーコード |
半角/全角 | vkF3 または vkF4 |
変換 | vk1C |
無変換 | vk1D |
[カタカナ/ひらがな/ローマ字] | vkF2 |
※ v1.1.27.00 よりキーが変更となり、例えば無変換キーは vk1Dsc07B ⇒ vk1D に変更となり、最初の vk から始まる4文字のみが有効となり、sc 以下は不要となりました。
修飾キー
キー | キーコード |
Windows | # |
Alt | ! |
Ctrl | ^ |
Shift | + |
修飾キーの使い方
修飾キーは、次のように記述します。#z::Run www.autohotkey.comWindows + Z キーを押すと、ブラウザーで www.autohotkey.com を開きます。
修飾キーを複数組み合わせる場合は、次のように記述します。
^!n::Ctrl + Alt + N キーを押すと、「無題 - メモ帳」というタイトルのウィンドウがあればアクティブにし、なければメモ帳を起動します。
IfWinExist 無題 - メモ帳
WinActivate
else
Run Notepad
更新履歴
※ Google 翻訳で日本語にしています。
Version 2.0.2 (2023/01/02)
- Short DllCall 引数の型と無効な型の未定義の動作を修正しました。
- AutoHotkey バイナリの固定 (非文字列) ファイル バージョン番号。
- パラメータ タイプ エラーが修正され、正しいパラメータ番号が表示されるようになりました。
Version 2.0.1 (2023/01/01)
- Func.IsOptional(1) が 0 を返すべきではない場合に 0 を返す問題を修正しました。
- Gui が独自のイベント シンクである場合に、Gui パラメーターをドロップしないように、Gui イベント ハンドラー関数を修正しました。
- 説明がない場合に "(null)" が表示されないように COM エラーを修正しました。
- ツールチップが断続的に間違った位置に表示される問題を修正しました。
- Array、Match、Gui の 2 番目の変数を許可するように __Enum(unset) を修正しました。
- 「関数ライブラリ」ではなく「スクリプト ライブラリ」を表示する #include <> エラー メッセージを修正しました。
- 新しいスレッドが Critical のメッセージ チェックを防止できない問題を修正しました。
- DllCall 型名の最適化された変換。
- 些細だが効果的なコードサイズの最適化を行いました。
- UX/ランチャー:
・PCRE エラー -21 を引き起こす非常に長い引用符付き文字列を修正しました。
・コンパイル時にランチャーが何もしない問題を修正しました。
Version 2.0.0 (2022/12/20)
- v2.0-rc.3 からの変更点
・ユーザーが AutoHotkey.exe を直接実行する必要がなくなったため、Documents\AutoHotkey*.ahk の既定のパスとウェルカム ページのポップアップが削除されました。
・AutoHotkey.exe は、移植可能な使用のために、exe と同じディレクトリにある AutoHotkey.ahk をデフォルトにすることができます。
・一部のメソッドで間違った値を表示する無効なパラメーター エラーが修正されました。
・OnError が使用されている場合でも、継続可能なエラーが継続できるように修正されました。
・#HotIf を修正して、空でも数値でもない文字列を true として扱うようにしました。 - UX の変更
・ヘルプ ファイル メニューを改訂しました。 置き換えられたファイルは、サブメニューに隠れるようになりました。
・ui-dash.ahk のタイトルに「ダッシュ」を追加。
・Dash へのチュートリアル リンクを追加しました (一部のチュートリアルも新しいものです)。
・エディター設定 GUI にエディター リンクを追加しました。
・Window Spy と Ahk2Exe の [スタート] メニューのショートカットが復元され、検索で見つけられるようになりました。
・v1 の更新の処理方法と同様に、v2 のシンボリック リンクを実際のディレクトリとファイル交換メカニズムに置き換えました。
・これにより、ヘルプ ファイル構成 (chm_config.js) や Lib フォルダー/シンボリック リンクなどのファイルを更新間で保持できます。 - v1.1 ブランチからマージされた変更
・VerCompare(a, ">" b) を修正し、コードサイズをわずかに縮小しました。
・AltTab の読み込み時のエラーが他のエラーと一致するように修正しました。
・大きな整数を VT_R8 ではなく VT_I8 として渡すように ComObject ラッパーを変更しました。
・これにより、AutoHotkey インスタンス (v1、v2、または混合) 間の相互運用性が向上します。
・32 ビット整数の範囲内の整数は、引き続き VT_I3 として渡されます。
・オブジェクト/COM 経由で呼び出されたときに ComObject が正しくスローされない問題を修正しました。
・^、! を設定できるようにホットキー コントロールを修正しました。 および + ホットキーとして。
・値がシンボルに設定されている場合に修飾子を含めるようにホットキー コントロールを修正しました。
・ビルトイン IDispatch のキャッシュされた COM プロパティ名の割り当てが最適化されました。