こういうホットキーがあればいいのに!を自分の思うとおりに実現できるソフト
AutoHotkey
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Windows のキーの組み合わせに、「何かのキー」を割り当てられるソフトです。
いつも使っているキーボード操作をより便利にしたい、マウスをなるべく使わずにキーボードで完結したい、といった場合に役立ちます。
動作の命令を記述する ” スクリプト ”を作成することで、本ソフトはスクリプトを読み込んで実行します。
スクリプトを作成することで、次のようなキーの置き換えや動作を設定、実行できるようになります。
- 矢印キーを置き換えてホームポジションの近くに配置
- あまり有効に利用されていないような無変換キーや変換キーを組み合わせた有効活用法
- ウィンドウの最大化・最小化のような単純な操作
- 条件分岐やループなどを使った、Windows 上で複雑な動作(より専門的な記述が必要となります)
- 提供元:
- Chris Mallet
AutoHotkey #1: Install and Hello World(英語)
AutoHotkey の使い方
ダウンロード
- 提供元サイトのダウンロードページへアクセスし、「Download AutoHotkey Installer」ボタンをクリックしてダウンロードします。
※ USBメモリー等で持ち運べるポータブル版を利用したい場合は、「Download AutoHotkey.zip」リンクをクリックしてダウンロードします。 - ダウンロードしたセットアップファイル(AutHotkey_1.1.33.02_setup.exe)からインストールします。
- 「Please select the type of installation you wish to perform.(実行するインストールタイプを選択してください)」画面が表示されます。
「Express Installation」をクリックします。 - 「Installation complete.(インストール完了)」画面が表示されます。
- View Changes & New Features
本ソフトのヘルプファイルの「Changes & New Features(変更と新機能)」画面が表示されます。 - View the Tutorial
本ソフトのヘルプファイルの「Tutorial (quick start)(チュートリアル(クイックスタート))」画面が表示されます。 - Run AutoHotkey
本ソフトのヘルプファイルの「Welcome」画面が表示されます。 - Exit
セットアップ(インストール)を終了します。
- View Changes & New Features
使い方
設定サンプル
メッセージボックスを表示する
- メモ帳を開き、次のテキストを記入します。
MsgBox, Hello AutoHotkey world
- 次のように指定して保存します。
- ファイル名
script.ahk - ファイルの種類
すべてのファイル (*.*) - 文字コード
UTF-8
- ファイル名
- 保存した script.ahk をダブルクリックして実行すると、「Hello AutoHotkey world」ウィンドウが表示されます。
「Alt」+「4」キーでアプリケーションを終了する
アプリケーションの終了ホットキーとして Alt + F4 キーがあります。Alt + F4 キーだと F4 キーが少し遠いので、4 キーで代用してしまおう、というものです。
- メモ帳を開き、次のテキストを記入します。
!4::Send,!{F4}
return - 次のように指定して保存します。
- ファイル名
QuitAlt4.ahk - ファイルの種類
すべてのファイル (*.*) - 文字コード
UTF-8
- ファイル名
- 保存した QuitAlt4.ahk をダブルクリックして実行すると、タスクトレイに
アイコンが表示されます。
この状態が先ほど設定したスクリプトが有効な状態です。
試しにいま開いているメモ帳をクリックして(アクティブにして)、Alt + 4 キーを押すとメモ帳が閉じられることを確認できます。 - 本スクリプトを終了するには、タスクトレイの
アイコンの右クリックメニュー「Exit」から終了できます。
「無変換」+「J」キーで矢印キー左に動かす
矢印キーはキーボードの少し離れた位置にあるので、無変換キーを活用してなるべく手を動かさずに矢印キーを押すということを目的としたキーバインド(複数キーの組み合わせ)です。- メモ帳を開き、次のテキストを記入します。
vk1D & j::Send, {left}
- 次のように指定して保存します。
- ファイル名
ArrowLeft.ahk - ファイルの種類
すべてのファイル (*.*) - 文字コード
UTF-8
- ファイル名
- 保存した ArrowLeft.ahk をダブルクリックして実行すると、タスクトレイに
アイコンが表示されます。
この状態が先ほど設定したスクリプトが有効な状態です。
試しにいま開いているメモ帳をクリックして(アクティブにして)、無変換 + J キーを押すとメモ帳が閉じられることを確認できます。 - 本スクリプトを終了するには、タスクトレイの
アイコンの右クリックメニュー「Exit」から終了できます。
実装サンプル - 複数設定する
複数のスクリプトを組み合わせて、実際に利用できる設定のサンプルです。- メモ帳を開き、次のテキストを記入します。
; 無変換 + J キー ⇒ ← キー
※ 無変換キーとの組み合わせで別のキーを実行できるようにするスクリプトです。
; 無変換 + L キー ⇒ → キー
; 無変換 + I キー ⇒ ↑ キー
; 無変換 + K キー ⇒ ↓ キー
vk1D & j::Send, {Blind}{Left}
vk1D & l::Send, {Blind}{Right}
vk1D & i::Send, {Blind}{Up}
vk1D & k::Send, {Blind}{Down}
; 無変換 + , キー ⇒ Home キー
; 無変換 + . キー ⇒ End キー
vk1D & vkBC::Send, {Blind}{Home}
vk1D & vkBE::Send, {Blind}{End}
; 無変換 + U キー ⇒ PageUp キー
; 無変換 + O キー ⇒ PageDown キー
vk1D & u::Send, {Blind}{PgUp}
vk1D & o::Send, {Blind}{PgDn}
; 無変換 + 1 キー ⇒ F1 キー
; 無変換 + 2 キー ⇒ F2 キー
; 無変換 + 3 キー ⇒ F3 キー
; 無変換 + 4 キー ⇒ F4 キー
; 無変換 + 5 キー ⇒ F5 キー
; 無変換 + 6 キー ⇒ F6 キー
; 無変換 + 7 キー ⇒ F7 キー
; 無変換 + 8 キー ⇒ F8 キー
; 無変換 + 9 キー ⇒ F9 キー
; 無変換 + 0 キー ⇒ F10 キー
vk1D & 1::Send, {Blind}{F1}
vk1D & 2::Send, {Blind}{F2}
vk1D & 3::Send, {Blind}{F3}
vk1D & 4::Send, {Blind}{F4}
vk1D & 5::Send, {Blind}{F5}
vk1D & 6::Send, {Blind}{F6}
vk1D & 7::Send, {Blind}{F7}
vk1D & 8::Send, {Blind}{F8}
vk1D & 9::Send, {Blind}{F9}
vk1D & 0::Send, {Blind}{F10}
※ {Blind} を追加すると他のキーとの組み合わせの動作も可能となります。例えばブラウザーでページを開いているときに Alt + 無変換 + J キーを押して前のページに移動可能となります。
※ ; の行はわかりやすいように補足したコメント行なので削除したり、自分なりのコメントに書き換えても動作は変わりません。 - 次のように指定して保存します。
- ファイル名
AutoHotkey.ahk - ファイルの種類
すべてのファイル (*.*) - 文字コード
UTF-8
- ファイル名
- 保存した AutoHotkey.ahk をダブルクリックして実行すると、タスクトレイに
アイコンが表示されます。
この状態が先ほど設定したスクリプトが有効な状態です。 - 本スクリプトを終了するには、タスクトレイの
アイコンの右クリックメニュー「Exit」から終了できます。
キーリスト
制御キー
キー | キーコード |
半角/全角 | vkF3 または vkF4 |
変換 | vk1C |
無変換 | vk1D |
[カタカナ/ひらがな/ローマ字] | vkF2 |
修飾キー
キー | キーコード |
[Windows] | # |
Alt | ! |
Ctrl | ^ |
Shift | + |
修飾キーの使い方
修飾キーは、次のように記述します。#z::Run www.autohotkey.com[Windows] + Z キーを押すと、ブラウザーで www.autohotkey.com を開きます。
修飾キーを複数組み合わせる場合は、次のように記述します。
^!n::Ctrl + Alt + N キーを押すと、「無題 - メモ帳」というタイトルのウィンドウがあればアクティブにし、なければメモ帳を起動します。
IfWinExist 無題 - メモ帳
WinActivate
else
Run Notepad
更新履歴(英語)
Version 1.1.33.02 (2020/07/18)
- Fixed InputHook.EndKey to prefer any vk over sc000.
- Fixed InputHook.KeyOpt("{sc000}", flags).
- Fixed #Warn Unreachable flagging Case/Default as unreachable.
Version 1.1.33.01 (2020/07/13)
- Fixed modifier key-up hotkeys like LShift up:: not suppressing key-up unless a corresponding key-down hotkey is defined.
- Fixed icons loaded from DLL/EXE not using the closest matching size if it's first in the icon group [broken by v1.1.33.00].
- Fixed a up:: erroneously taking precedence over b & a up:: if a:: is defined but not b & a::.
- Fixed b & a up:: not suppressing a when a:: is defined but disabled by #If and b & a:: is not defined.
Version 1.1.33.00 (2020/06/30)
- Added #ErrorStdOut Encoding parameter.
- Added /ErrorStdOut=Encoding command line switch.
- Added #Warn Unreachable (warning mode).
- Added #Requires AutoHotkey vVersion (directive).
- Added detection of program-terminating SEH exceptions, to display an error dialog.
- Fixed a possible bug where Input causes undefined behaviour. [PR #159 from Helgef]
- Fixed WinKill.
- Fixed A_WinDir to always return the system Windows directory.
- Fixed FileGetShortcut/FileCreateShortcut to return and accept negative icon indices without modification.
- Fixed InputBox Locale option to not focus the Cancel button.
- Fixed menu bar keyboard shortcuts not working when GUI has no controls.
- Fixed LoadPicture to use 256x256 graphic when available in a DLL/EXE.
- Fixed DBGp stderr copy mode to not suppress error dialogs.
- Fixed ControlGet Line setting ErrorLevel=1 when line is just empty.
- Fixed Send causing unwanted hotkey buffering.