ネットワークに接続しているデバイスの脆弱性をスキャンして評価するソフト
Nessus Essentials
- 海外
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- 対応OS:
- Windows 7/8/8.1/10/11, Windows Server 2008/2012/2016/2019/2022, macOS 10.9-12.0, Linux
- バージョン:
- 10.4.2(2023/01/18)
- 価格:
- 無料
ネットワークに接続しているデバイスに脆弱性がないかスキャンして検出した脆弱性をリストアップするソフトです。
脆弱性スキャンの結果を独自の VPR システムによってランク付けします。
検出された脆弱性は円グラフおよび一覧表示され、脆弱性についての説明や解決方法を確認することが可能です。
本ソフトは海外製で日本語には対応していません。
- 提供元:
- Tenable, Inc.
※ 家庭内利用できる Essentials 版では、ネットワークスキャンできるデバイスが 16 まで、コンプライアンスチェックやコンテンツ監査等の機能を利用できない制限があります。
Nessus Essentials の使い方
ダウンロード
- 提供元サイトへアクセスし、名、姓、メールアドレスを入力して「送信して試用を開始する」ボタンをクリックします。
- 入力したメールアドレス宛にメールが届くので、メール内の「Download Nessus」をクリックします。
- ブラウザーでダウンロードする製品の選択ページが表示されます。
「Nessus」項目横の「View Downloads」ボタンをクリックします。 - ダウンロードページが表示されます。
32bit OS の場合は「Windows 7, 8, 10 (32-bit)」項目並びの「Nessus-10.4.2-Win32.msi」リンク、64bit OS の場合は「Windows Server 2008 R2, Server 2012, Server 2012 R2, 7, 8, 10, Server 2016, Server 2019, Server 2022 (64-bit)」項目並びの「Nessus-10.4.2-x64.msi」リンクをクリックしてダウンロードします。 - ダウンロードしたセットアップファイル(Nessus-10.4.2-Win32.msi または Nessus-10.4.2-x64.msi)からインストールします。
使い方
初期設定
- 本ソフトをインストールするとブラウザーで「nessus」ページが表示されるので、「Connect via SSL」ボタンをクリックします。
※ 本画面を誤って閉じてしまった場合は、スタートメニューの「Tenable Network Security」⇒「Nessus Web Client」から表示できます。
※ 「Connect via SSL」ボタンをクリックすると、ブラウザーによってはセキュリティの警告が表示されます。Chrome の場合なら「詳細設定」ボタンをクリックして表示される「localhost にアクセスする(安全ではありません)」をクリックします。 - 製品選択画面が表示されます。
「Nessus Essentials」を選択して「Continue」ボタンをクリックします。 - アクティベーションコードの入手画面が表示されます。
ダウンロード時にメールアドレスを入力している場合は「Skip」ボタンをクリックしてスキップします。 - 届いているメール内の「Download Nessus」ボタン上にあるアクティベーションコードをコピーし、「Continue」ボタンをクリックします。
- 管理ユーザーのアカウントを作成します。
Username(ユーザー名)、Password(パスワード)を入力して「Submit」ボタンをクリックします。
※ ユーザー名とパスワードを忘れてしまうと次回以降利用できなくなり、再インストールおよびアクティベーションコードの再発行が必要になります。 - 初期処理を開始します。
※ 環境にもよりますが、数分~数十分程度かかる場合があります。 - 初期処理が終わると管理画面が表示されます。
ネットワークに接続しているデバイスを検出する に続きます。
基本的な使い方
ネットワークに接続しているデバイスをスキャンする
- 最初にホスト検出スキャンを行います。
次のように入力し「Submit」ボタンをクリックします。
- 範囲(192.168.0.1-192.168.0.255)
- カンマ区切り(192.168.0.0, 192.168.0.1)
- ネットワークに接続しているデバイスが検出されます。
スキャンしたいIPアドレスを選択して「Run Scan」ボタンをクリックします。
※ Nessus Essentials の場合、スキャン対象となるデバイス数は最大16に制限されます。 - ネットワークの脆弱性スキャンを開始します。
※ スキャン対象となるデバイス等によりますが、スキャン完了まで数分~数十分程度かかる場合があります。 - スキャンが終わると、スキャン結果がIPアドレスごとに棒グラフで表示されます。
脆弱性のレベルに応じて各色が表示されます。
- 赤色: Critical(致命的)
- 橙色: High(高い)
- 黄色: Medium(中くらい)
- 緑色: Low(低い)
- 青色: Info(情報)
- 画面上部の「Vulnerabilities(脆弱性)」タブをクリックすると、検出された脆弱性一覧が表示されます。
- クリックすると脆弱性の説明(Description)と解決方法(Solution)が表示されます。
- 画面上部の「VPR Top Threats」タブをクリックすると、本ソフト開発会社による VPR(Vulnerability Priority Rating=脆弱性の優先度の評価)システムによるランクが表示されます。
- 画面上部の「History(履歴)」タブをクリックすると、履歴が表示されます。
本ソフトを起動する方法
ブラウザーの画面を閉じてしまっても、スタートメニューの「Tenable Network Security」⇒「Nessus Web Client」から起動できます。更新履歴
Version 10.4.2 (2023/01/18)
- 変更された機能とパフォーマンスの強化点
・Nessus 10.4.2では、以下の機能が変更され、パフォーマンスが向上しています。
・望ましくない変更を防ぐために、Nessus のユーザーインターフェイスから Java の実行ファイルのパスを指定する機能を削除しました。管理者は Nessuscli コマンドで Java 実行可能パスを指定できるようになりました: nessuscli fix --set path_to_java (詳細については、修正コマンドを参照してください)。 - バグ修正
・特定の状況で Nessus プロセスが停止する原因となるネットワークソケットの状態を修正しました。
・特定のネットワーク接続で TCP キープアライブを有効にし、Nessus のストール時間を短縮しました。 - セキュリティアップデート
・以下は、Nessus 10.4.2 に含まれるセキュリティアップデートです。
・ローカルな権限昇格の脆弱性を修正しました。
・詳細については、Tenable Product Security Advisory を参照してください。
Version 10.4.1 (2022/11/02)
- セキュリティアップデート
・OpenSSL を 3.0.7 に更新して、2 つの重大度の高いセキュリティ脆弱性に対処しました。
・セキュリティの脆弱性に対処するために、 libexpatライブラリを 2.5.0 に更新しました。 - バグ修正
・Nessus Managerノードの更新ペイロード サイズが増加しました。
Version 10.4.0 (2022/10/27)
- 新機能
・Nessusを初めて起動するときに、アプリケーション内から新しいNessus ProfessionalおよびNessus Expertトライアルをアクティブ化できるようになりました。
・Nessus Expertユーザーは、Terrascan の結果を表示し、Nessus Expertユーザー インターフェイスからレポートを生成できるようになりました。
・Nessusがプラグインをコンパイルしている間に、ログインしていくつかの操作を実行できるようになりました。
・Nessus Managerユーザー インターフェイスから一括コマンドを使用して、一度に複数のエージェントを管理できるようになりました。
・Nessus ユーザー名に括弧 ("(" および ")") を含めることができるようになりました。
・Nessus のログ ローテーションの柔軟性が向上しました。
・Nessus は FIPS モード通信をサポートするようになりました。
・Nessus では、次の追加により TLS 1.3 サポートが改善されました。
・Poly1305 メッセージ認証コードを使用した ChaCha20 ストリーム暗号。
・Ed25519 および Ed448 デジタル署名アルゴリズム。
・x25519 および x448 鍵交換プロトコル。 - 変更された機能とパフォーマンスの強化
・スキャン テンプレートのコピーを作成できるようになりました。
・ASM スキャン効率の向上。
・レポート キュー処理の改善。
・スキャン ノートの言語の改善。
・いくつかの脆弱性に対処するために、次のライブラリを更新しました。 - バグ修正
・個別に有効化された多数のプラグインを使用したスキャンのスキャン起動パフォーマンスが向上しました。
・ローカル スキャナーが削除され、すべてのエージェントとエージェント グループがNessus Managerユーザー インターフェイスから消えるバグを修正しました。
・PDF レポートでホスト名の背後に黒い背景が表示されるバグを修正しました。
・Nessus クラスターの子ノードからスキャン結果が失われる問題を修正しました。
・クラスター グループ内のエージェントを表示する際の全体的なパフォーマンスが向上しました。
・ポート スキャナーは、ユーザーが設定した場合、1024 を超える開いているポートを報告できるようになりました。
・.nessusファイルとしてエクスポートされたスキャンにエンコーディング識別子が欠落していた問題を修正しました。
・クラスタの子ノードでエージェント プラグインを更新しても、エージェントへのプラグイン配信と競合しなくなりました。
・スキャン中にスキャンが停止する問題を修正しました。保留中状態。
・使用されているフィルターによっては、CVS レポートがすべてのホストを一覧表示しない問題を修正しました。
・問題を修正しましたカスタマイズされたレポートオプションは有効になりません。
・Tenable.scによって開始された削除済みスキャンをクリーンアップしました。
・PDF レポートで日本語の文字がサポートされるようになりました。
・スキャン削除の追跡をクリーンアップし、それぞれのレポート ディレクトリからアイテムが削除されるようにしました。
・データテーブルを 1.12.1 に更新しました。
・jquery-uiを 1.13.2 に更新しました。
・less.jsを 4.1.3 に更新しました。
・moment.jsを 2.29.4 に更新しました。
・select2.jsを 4.0.13 に更新しました。
・underscore.jsを 1.13.4 に更新しました。
・zlibを 1.2.13 に更新しました。
・クライアント側の検証に依存する一部の入力フィールドの入力検証の問題を修正しました。
・エージェント、スキャナー、およびノードのリンク キーが互いに異なるように、Nessus Manager のリンクが更新されました。